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これまでの放送内容 -鹿児島テレビ放送(KTS)-

2019年2月12日(火)

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イルミネーションの灯が消える日

鹿児島県湧水町二渡で35年続いたイルミネーションの灯が消える。集落の人々の苦渋の決断、時代、自然環境に翻弄されても前向きに生き続ける「村のチカラ」を追う。

鹿児島県姶良郡湧水町二渡、里山に囲まれ美しい日本の風景が残る山間の村だ。毎年冬になると集落中が15万球ものイルミネーションの灯で包まれる。集落を走る1キロの道路沿いの民家が星しずくのように輝き「星のさんぽ道」と命名される。その美しさに魅了され県内外から多くの見物客が訪れる冬の風物詩となった。ピークはクリスマスから大晦日。しかし、今年の冬をもって35年間の歴史に幕を閉じることになった。1983年冬、集落でマットクリーニング業を営む上段良二さん(69)が、下校中の部活の子供たちに夢を与えようと自宅の庭木に飾ったのが始まりだ。当初は220人余りが暮らしていたが、35年を経た今は75世帯160人となり山間の村にも少子高齢化の時代の波が押し寄せていた。「星のさんぽ道」が終わりとなる上段良二さんたち集落の人々の苦渋の決断、時代、自然環境に翻弄されても前向きに生き続ける二渡集落の「村のチカラ」を追う。

出演者:【ナレーター】 美川愛美(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2018年10月9日(火)

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西郷星~未来へ紡ぐ職人たち~

職人たちの高齢化、後継者不足などで大きな危機を迎えている「本場大島紬」。そんな中、薩摩の偉人「西郷隆盛」にちなんだ新しい柄を作るプロジェクトが立ち上がった。

 鹿児島の伝統的工芸品「本場大島紬」。1300年以上の歴史を持ち、ペルシャじゅうたんや、フランスのゴブラン織と並んで、世界三大織物の一つとされている。大島紬は分業制で作られ、約1年の年月をかけて1反が完成する。鹿児島が世界に誇る絹織物だが、実は大きな危機を迎えている。進む着物離れの影響で生産量は年々減少し、大島紬に携わる人も急激に減っており、職人たちの高齢化、後継者不足が深刻化している。そんな中、大島紬を盛り上げようと、重田茂和さん(57)が発起人となり、賛同する職人たちとともに、今度の大河ドラマの主人公でもある「西郷隆盛」にちなんだ新しい大島紬の柄を作るプロジェクトを立ち上げた。代表的な伝統の「龍郷柄」を超える、現代風の新しい柄を作り、もう一度、大島紬に目を向けてほしい…。伝統を守り、さらに未来につなげようと挑戦する職人たちの姿に迫る。

出演者:【ナレーター】 竹田 瞳(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2018年7月10日(火)

戦時下の恋~死を覚悟した父母の8月13日~

太平洋戦争末期、鹿児島県奄美大島の加計呂麻島に木製ボートで敵艦に体当たりする特攻隊が駐屯した。隊長は島尾敏雄。島尾は島の娘・ミホと恋に落ちていた。

昭和20年8月13日夕刻、加計呂麻島特攻作戦出撃準備の信令が入る。250Kg爆弾を積んだ特攻艇「震洋」に乗り込む特攻隊員は52名。信令が下ったことを知ったミホは、特攻隊が出撃した後、基地の出口の岬の海に身を投じて自決する覚悟でいた。しかし、14日になっても発進の連絡はなかった。そして8月15日、終戦を迎える。一度は死を覚悟した二人だったが生き延びた。
 戦後二人は結婚、島尾敏雄は戦争を題材にした小説「出発は遂に訪れず」「死の棘」などで戦後文学に金字塔をうち立てた。また、ミホは奄美大島の豊かな自然、暮らしを題材にした「海辺の生と死」で田村俊子賞(優れた女流作家に与えられる)を受賞するなど小説家として生涯を閉じた。
 今年の夏、特攻基地があった呑之浦の荒々しい海岸を130人余りが歩いた。ミホが隊長に逢うために8月13日夜に歩いた同じ道程である。長男・島尾伸三さん(69)家族も同行。伸三さんにとって生前の両親は家族を顧みない父母であった。歳を重ねるにつれ、戦争に翻弄され続けてきた家族のかたちがはっきりみえるようになってきたという。
 2017年、戦後72年を迎え太平洋戦争を知る者がゼロに近づいていく。番組では、戦争末期必死に生きた父母たちの軌跡を伸三さん家族がたどり、戦争を知らない世代の視点から戦争の絶望を描く。

出演者:【ナレーター】 山上 真実(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2018年6月19日(火)

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汽船もまた道路なり

鹿児島県のトカラ列島。大小12の島々からなる小さな村、十島村の交通手段は村営フェリーのみ。この春、7代目の村営船「フェリーとしま」が引退を迎えることになった。

 鹿児島県の屋久島と奄美大島の間に浮かぶトカラ列島。十島村は、そこに点在する大小12の島々からなる、人口約700人の小さな村である。交通手段は村営フェリーのみ。航路となる海域は、黒潮の流れが速く、かつては海難事故が多発した過酷なエリア。フェリーは波風と闘いながら、週に2回、島々に人と物資を運んでいる。
 かつて船の往来がほとんどなかった十島村に、念願の定期船が就航したのは、昭和8年のこと。以来、定期船は島民にとっては生活道、いわば生命線の役割を果たしてきた。
 この春、2000年に就航した7代目の村営船「フェリーとしま」が、新造船の就航にともない引退を迎えることになった。最後の航海まで残りわずかとなった3月末、「フェリーとしま」のデッキには、春の異動で島を離れる教師や子どもらの別れを惜しむ姿があった。そして迎えた最終航海。各島の港では、18年間運航を担ってきた船長や船員たちへ、島民から多くのねぎらいの声が掛けられた。十島村の生活を支えた7代目村営定期船の最後の航海を追った。

出演者:【ナレーター】 尾堂公信 美川愛美(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2018年6月12日(火)

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小さな島の打ち上げ花火

沖永良部島の島の南にある知名町で8月、一年に一度島民が心待ちにしている夏祭り。島民に祭りを、そして花火を見せたいと奔走する知名町商工会青年部メンバーを追った。

 鹿児島市から南へ552キロ、奄美群島の南西に位置する隆起珊瑚の島、沖永良部島。島の南にあるのが知名町。人口はおよそ6000人。年間100人ほどのペースで人口が減っているという。8月、一年に一度島民が心待ちにしているイベントがある。「普段島では経験できないこと」をコンセプトに、毎年知名町商工会青年部の若者たちが企画・運営している小さな夏祭りだ。
 メインの打ち上げ花火を担当するのは、タイヤ店を営む神里隆樹さん38歳。青年部に入ってから、花火大会をはじめ、島の行事に携わるようになった。仕事をそして家族を犠牲にし、それでも島民に祭りを、そして花火を見せたいと奔走する青年部のメンバー。誰かのために、誰かの笑顔のために。「自分を犠牲にして、誰かのために尽くす」ことを、夏祭りを通して考える。

出演者:【ナレーター】 美川 愛実(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

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