ページトップ
TNCメニュー

これまでの放送内容 -2012年-

2012年2月19日(日)

半径5メートルの広場 福岡ストリートミュージシャン事情

毎週土曜日。福岡市天神。夜8時を過ぎる頃になると西鉄福岡駅横の路上にはどこからともなくギターケースを抱えた若者たちが集まってきます。

やがて路上は、様々なジャンルの音楽で溢れかえります。およそ300メートルの通りは、屋外ライブのステージへと変化するのです。道行く人は、気になる曲が流れて来れば、どこでも立ち止まることができます。いくつもの小さな広場がそこに生れます。半径5メートルの広場です。

「いま何が人にとって本当に豊かなのか?と問いかけたい」福岡出身の俳優でミュージシャンの石橋凌さん。55歳の今、福岡からソロとして音楽活動を再開しました。彼にとっての福岡は?

いったんは断念した音楽の道に、路上から再起をかける一人の若者。そこには14歳で亡くなった後輩との約束がありました。一方、10年前に福岡の路上からプロを目指し東京へ向かった青年はいま?夢をかける真剣勝負の場所としての路上。人とつながるコミュニケーションの空間としての路上。そして自分の居場所としての路上。時代とともに変わる音楽環境のなか、なぜ若者は路上へ向かうのでしょうか?多くのアーティストを産んだ街・福岡のストリートミュージシャンたちを追いかけました。

制作局テレビ西日本(TNC)

2012年2月12日(日)

家族の絆でアパレル王へ

佐賀市唐人町に本社を置く県トップクラスアパレル企業「GATHER」の経営者、石丸良弘(53)。

アメリカ人の父と、日本人の母の息子として生まれた彼は、今まで父の顔は一度も見たことがない。見た目と名前の違うコンプレックスが、彼の思春期の心につきまとい、中学3年のとき最愛の母を亡くした石丸は、その後ろ盾を亡くし生活は荒れ放題、悪の道に入り込んでしまう。そして20歳の時、些細なことから暴力事件を起こし実刑を求刑され拘置所に勾置されてしまった。

そんな荒れた石丸の人生を大きく変えるきっかけが、将来妻になる和子の母の一言だった。母は刑務所に面会に出向き、「絶対に助けてあげる」との懸命の励ましだった。初めてかけられた他人からの優しい言葉。この言葉で石丸は、「人生を徹底的にやり直す」覚悟を決めた。これをきっかけに地元佐賀への感謝と、恩返しを深く心に誓った石丸は、その年に和子と結婚。ダンプの運転手として一心不乱に働き、一家を支えた。2年後に長女が誕生。同時期、佐賀北高校の通信制課程で学び高校卒業の単位も獲得した。生活は厳しかったが、夢があった。26歳で長男が誕生。5年間で全ての借金を返済した。

28歳になった石丸は、共にアパレル経験のない妻和子とふたりで、佐賀市唐人町にわずか8坪の店舗「GATHER」1号店を設立。当初売り上げゼロの状態から、夫婦ふたりの不眠不休の努力が実り、平成3年には初の本社ビルを建設した。しかし4年前、妻との悲しい別れが待っていた。拡大を続ける「GATHER」の秘訣。それは家族と社員の絆を大切にし、故郷への感謝を忘れない経営姿勢。石丸は今でも妻と二人でオープンさせた、佐賀市唐人町の本社を大切にしている。「GATHER」25周年を迎えた今、石丸がやりたいこと。それは夢を失い目的を見失って少年刑務所などに入所している青年たちに、自分の生き様を語ることだ。「こんな俺でもここまでやれた。」だから「『勇気』、『希望』、『夢』を持って再出発をしてもらいたい!」と。「今からでも遅くない!」と。
石丸のギャザーグループは、今年から世界企業を目指す。

制作局サガテレビ(STS)

2012年2月5日(日)

ムラの生命(いのち) ~いま、世界に芽吹く一村一品~

平松守彦氏(87)は、大分県知事時代に村おこしの手法として提唱した「一村一品運動」の旗手として、退任後も世界各地でこの運動の導入に力を注いでいる。

「一村一品運動」は、知事就任直後の1980年に大分県内において市町村ごとの特産品を育てることで地域の活性化を狙った地域振興運動。農産品などの地域ブランド商品が数々生み出され、1.5次産業・産品の育成、地域リーダーの発掘・育成、大型イベントの誘致など輝かしい成功により、当時は全国的にはほぼ無名であった「大分県」の名は全国区に昇り「地方分権の旗手」ともてはやされた。

行政のトップリーダーとして「一村一品運動」による村おこしを引っ張ってきた平松氏は、退任してすでに8年が経過した現在も、村おこしの代名詞ともなったこの運動を世界各地に広める活動をし続けている。「一村一品」の名は、在任中にすでに橋渡しをしていた中国・マレーシアなどのアジア圏だけでなく遠く経済発展を待ち望むアフリカ各国や貧困に悩む中南米にもとどろき、今や完全に「世界ブランド」に成長した。平松氏の主宰するNPO法人「大分一村一品国際交流推進協会」には、毎月のように世界各国の訪問団が村おこしのヒントを求めてやって来るという。87歳の高齢にもかかわらず、今なお地域の活性化という永遠のテーマに挑み続ける平松氏の活動をあらためて記録するとともに、大分の名を全国にとどろかしめた「一村一品運動」をあらためて考える。

制作局テレビ大分(TOS)

2012年1月29日(日)

舞いあがれ! -男子新体操部 最後の挑戦-

九州は佐賀県の神埼清明高校が2010年インターハイ優勝校、宮崎県の小林秀峰高校が2010年3位と全国屈指の激戦区となっている。

九州大会から全国にいけるのは4校で、今年は5校の出場となっているため、インターハイに行けないのは1校のみ。ただし、九州はどこも強豪で20点満点中16~17点以上取らなければ全国にはいけない。

東福岡高校・男子体操部の今年のチームは3年生5人と2年生1人の6人。

何としても全国大会に行くべく、気合を入れて練習をする部員達でしたが…新曲で臨んだ県予選では、音楽が止まるというまさかの事態が起き、演技はボロボロ。福岡県では東福岡高校1校しか参加していないため、予選は通過したものの、さらなる事態が…5月の練習中に、3年生の満田くんが足を痛め、靱帯を損傷したのだ。6月の九州大会(全国大会予選)には参加できないことに…さらに副キャプテンの三浦くんまでもが腰を痛めた…

はたして、全国大会出場の夢は叶うのか?

制作局テレビ西日本(TNC)

2012年1月22日(日)

TATSUYA KAWAGOE ~今だから出来る仕返し~

東京・代官山にある2ヶ月先まで予約でいっぱいの人気店、「TATSUYA KAWAGOE」。オーナーシェフは宮崎県国富町出身の料理人・川越達也。

自身の店を構えながら、様々なプロデュース商品の監修や、オリジナルのキッチン用品の開発まで、その活動は幅広い。フードコーディネーター、料理講師として、トークショーやテレビ番組にも引っ張りだこの新時代の料理人。そんな彼は故郷・宮崎に対してあまり良い思いを抱いていない。自分の意見を認めてもらえない、閉鎖的な環境が原因だった。

しかし、良くも悪くも故郷という存在が今の自分の作り上げたと考える彼は、故郷を離れて20年経った今、宮崎に帰ってくる決意をした。これまで店舗展開をしなかったTATSUYA KAWAGOEを宮崎にオープンさせるというのだ。「良く言えば恩返し。悪く言えば仕返し。」

料理人・川越達也が故郷・宮崎に仕掛けた粋な仕返し。今をときめくカリスマイケメンシェフの素顔に迫るヒューマンドキュメンタリー。

制作局テレビ宮崎(UMK)

次回放送内容

OA:2024.11.24(日)

八代市坂本町の鮎帰(あゆがえり)地区にある日光(にちこう)棚田。標高420メートル、里山に囲まれ階段状に連なる田畑の景色はどこか懐かしく安らぎを覚えます。1999年『日本の棚田百選』にも選ばれました。しかし、今は過疎化と相次ぐ離農で耕作放棄地が目立ち、田んぼは畑に切り替わり棚田の風情は過去のものとなろうとしています。この日光棚田で僅かに残った数枚の田んぼで唯一米作りに取り組んでいるのが、野口修さんです。年齢は87歳、農業の経験も無ければ地主でもありません。 野口さんは、2016年広島から坂本町に単身移住、79歳の時でした。数年後日光棚田に出会います。それは素人目線の安易な発想だったかもしれません。廃れていく棚田に想いを募らせ景観を維持できないかと…、野口さんは2020年元米農家の田んぼを借りて米作りを始めます。春は田起こし、苗ができれば田植え、収穫の秋まで水の管理や田の草取り、厄介なシカの防除に至るまで片時も目が離せません。野口さんは苦労をものともせず、四度目の秋を迎えることができました。 野口さんは収穫の喜びとは別に、新たな目標に向かって歩き出していました。本人曰く“僧侶”になると、坂本町へ移住を世話してくれたお寺の住職の力になければと話します。住職の体調を案じた末の決断でした。僧侶の資格を取るため、野口さんはこれまで通信教育でお寺の宗派に関する作法やお経を学んできました。最終課程は京都、得度(とくど)習礼(しゅらい)と呼ばれる修行に入ります。 80歳を目前に単身移住。棚田の景観を守ろうと挑む米作り。そして、今度は僧侶になろうと一念発起。野口さんは、鮎帰の里に新しい風を起こそうとする革命児なのかも!? 何が自身をそうさせるのか!?世の中を憂い立ち上がった青春期に答えは有るようです。 荊(いばら)の道を怯まず自らを進化させ続ける野口さんは間もなく米寿。人生100年時代を迎え、余生を謳歌する今はまだ旅の途中かも知れません。番組では、自らの信念と向き合う野口さんが何を求め何処へ向かおうとしているのか、終の棲み家に選んだ里の日々を追います。

年別アーカイブ

制作局

  • LINEで送る
ページの先頭へ