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これまでの放送内容 -2023年-

2023年3月14日(火)

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汽船もまた道路なり~フェリーとしまの最終航海~

(2018年制作)鹿児島県のトカラ列島。大小12の島々からなる小さな村、十島村の交通手段は村営フェリーのみ。7代目の村営船「フェリーとしま」が引退を迎えることに

(2018年制作)鹿児島県の屋久島と奄美大島の間に浮かぶトカラ列島。十島村は、そこに点在する大小12の島々からなる、人口約700人の小さな村である。交通手段は村営フェリーのみ。航路となる海域は、黒潮の流れが速く、かつては海難事故が多発した過酷なエリア。フェリーは波風と闘いながら、週に2回、島々に人と物資を運んでいる。かつて船の往来がほとんどなかった十島村に、念願の定期船が就航したのは昭和8年の事。以来、定期船は島民にとっては生活道、いわば生命線の役割を果たしてきた。2000年に就航した7代目の村営船「フェリーとしま」が、新造船の就航にともない引退を迎えることになった。最後の航海まで残りわずかとなった3月末、「フェリーとしま」のデッキには、春の異動で島を離れる教師や子どもらの別れを惜しむ姿があった。そして迎えた最終航海。各島の港では、18年間運航を担ってきた船長や船員たちへ、島民から多くのねぎらいの声が掛けられた。十島村の生活を支えた7代目村営定期船の最後の航海を追った。

出演者:ナレーター:尾堂公信 美川愛実(鹿児島テレビアナウンサー)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2023年3月7日(火)

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20年後の未来が、すぐそこに

博多駅から電車でわずか3分、70年の歴史を数える商店街にはアジア各国の料理店が並び多くの外国人が働く。商店街の日常を通じて見えてきた共存とは?日本の未来とは?

博多駅から電車でわずか3分、福岡市博多区吉塚。この地で70年の歴史を持つ吉塚商店街が2020年、「吉塚リトルアジアマーケット」として生まれ変わった。中国・韓国・ベトナム・ネパールなどアジア各国の料理店が並び、多くの外国人が働いていている。その中の一人、チョさんはミャンマー出身。いつも元気に挨拶をするみんなのアイドル。彼は店長としてミャンマー料理店で働き、そこには多くのミャンマー人の客が訪れる。吉塚は福岡市6区の中で2番目に外国人が多く住む。そんな吉塚にできたこの商店街、始めは日本人から反対の声も多かったのだが時を経て外国人に対する理解は深まっていった。しかしある日、チョさんが突然店を辞めることに。その理由とは?そして商店街の人々の暮らしから見えてきた未来とは?

制作局テレビ西日本(TNC)

2023年2月28日(火)

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アンナ先生の居場所

ダウン症の人達のためのエンタテインメントスクール「ラブジャンクス」を設立した牧野アンナさん。父との確執から居場所を見失っていた彼女を救ったのは多くの出会いだった

ダウン症の人達のためのエンタテインメントスクール「ラブジャンクス」その代表を務めるのは振付師の牧野アンナさん。2002年から活動を始めたラブジャンクスは今や全国に拠点を4か所持ち、約800人の生徒が在籍しています。ラブジャンクスの活動を20年続ける一方で、アンナさんには心残りなことがありました、地元の沖縄でチーフインストラクターを務めていた沖縄アクターズスクールのことです。校長であり父の正幸さんと意見が対立し、沖縄を離れた過去を持つアンナさん。父が体調を崩したことで沖縄アクターズスクールの存在の大きさを改めて感じたアンナさんは大イベントを計画したのでした。

出演者:【出演】 牧野アンナ(ラブジャンクス代表) 【ナレーター】 植草凜(沖縄テレビアナウンサー)

制作局沖縄テレビ放送(OTV)

2023年2月21日(火)

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19歳の陶工 小鹿田焼を継ぐ

伝統を未来に!大分県にある小さな焼き物の里に誕生した19歳の陶工。伝統の器作りに向き合う挑戦の日々に密着。

大分県日田市。山間にある小さな集落でひっそりと作られてる器「小鹿田焼(おんたやき)」の歴史は300年にのぼる。施された独特のデザインは、食を華やかに演出することから全国でも人気を誇る。2022年4月、この器作りの里に19歳の陶工が誕生した。黒木嘉津才さん。幼い頃からモノづくりが好きで、土と器はいつも隣り合わせだった。高校卒業と同時に進んだのは、父と同じ陶芸の道。だが、その道は甘くはなかった。手に取ってもらえる器作りを目指した若き陶工の挑戦の日々に密着した。

出演者:ナレーター:藤村晃輝(TOSアナウンサー)

制作局テレビ大分(TOS)

2023年2月14日(火)

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それでも、前へ。

2022年台風14号の土砂崩れで崩壊した牛舎から1頭だけ奇跡的に救出された一頭の仔牛。「奇跡の仔牛」を授かった或る農家の「生きる」を描いた記録。

高千穂町上岩戸(かみいわと)地区。急峻な地形にへばりつくように棚田が広がる鄙びた山里。人々は農業を営みながら細々と生活している。2022年9月18日。畜産業を営む佐藤征弘(ゆきひろ)さんに悲劇が襲った。台風14号の襲来で裏山が崩壊、自宅の隣にある牛舎を丸ごと飲み込んだ。牛舎には6頭の牛がいた。誰もが悲観していた作業4日目、1頭の仔牛が無傷の状態で救出された。その模様がニュースで放映され「奇跡の仔牛」といわれるようになった。佐藤さんは三代続く畜産農家。仔牛を育てる繁殖農家として生計を立てていた。しかし今回の台風の被害で全てを失った。今回の台風で宮崎県は「激甚災害」の指定を受けたが、個人農家の被害について補償される見込みは極めて低い。高千穂の畜産農家は家族経営が主体で、牛の繁殖・肥育の状況で1年のサイクルが決まっていく。牛と共に生きてきた佐藤さんが再び肥育農家として歩み始めることが出来るのか。

制作局テレビ宮崎(UMK)

次回放送内容

OA:2024.11.24(日)

八代市坂本町の鮎帰(あゆがえり)地区にある日光(にちこう)棚田。標高420メートル、里山に囲まれ階段状に連なる田畑の景色はどこか懐かしく安らぎを覚えます。1999年『日本の棚田百選』にも選ばれました。しかし、今は過疎化と相次ぐ離農で耕作放棄地が目立ち、田んぼは畑に切り替わり棚田の風情は過去のものとなろうとしています。この日光棚田で僅かに残った数枚の田んぼで唯一米作りに取り組んでいるのが、野口修さんです。年齢は87歳、農業の経験も無ければ地主でもありません。 野口さんは、2016年広島から坂本町に単身移住、79歳の時でした。数年後日光棚田に出会います。それは素人目線の安易な発想だったかもしれません。廃れていく棚田に想いを募らせ景観を維持できないかと…、野口さんは2020年元米農家の田んぼを借りて米作りを始めます。春は田起こし、苗ができれば田植え、収穫の秋まで水の管理や田の草取り、厄介なシカの防除に至るまで片時も目が離せません。野口さんは苦労をものともせず、四度目の秋を迎えることができました。 野口さんは収穫の喜びとは別に、新たな目標に向かって歩き出していました。本人曰く“僧侶”になると、坂本町へ移住を世話してくれたお寺の住職の力になければと話します。住職の体調を案じた末の決断でした。僧侶の資格を取るため、野口さんはこれまで通信教育でお寺の宗派に関する作法やお経を学んできました。最終課程は京都、得度(とくど)習礼(しゅらい)と呼ばれる修行に入ります。 80歳を目前に単身移住。棚田の景観を守ろうと挑む米作り。そして、今度は僧侶になろうと一念発起。野口さんは、鮎帰の里に新しい風を起こそうとする革命児なのかも!? 何が自身をそうさせるのか!?世の中を憂い立ち上がった青春期に答えは有るようです。 荊(いばら)の道を怯まず自らを進化させ続ける野口さんは間もなく米寿。人生100年時代を迎え、余生を謳歌する今はまだ旅の途中かも知れません。番組では、自らの信念と向き合う野口さんが何を求め何処へ向かおうとしているのか、終の棲み家に選んだ里の日々を追います。

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