ページトップ
TNCメニュー

これまでの放送内容 -鹿児島テレビ放送(KTS)-

2023年3月14日(火)

サムネイル

汽船もまた道路なり~フェリーとしまの最終航海~

(2018年制作)鹿児島県のトカラ列島。大小12の島々からなる小さな村、十島村の交通手段は村営フェリーのみ。7代目の村営船「フェリーとしま」が引退を迎えることに

(2018年制作)鹿児島県の屋久島と奄美大島の間に浮かぶトカラ列島。十島村は、そこに点在する大小12の島々からなる、人口約700人の小さな村である。交通手段は村営フェリーのみ。航路となる海域は、黒潮の流れが速く、かつては海難事故が多発した過酷なエリア。フェリーは波風と闘いながら、週に2回、島々に人と物資を運んでいる。かつて船の往来がほとんどなかった十島村に、念願の定期船が就航したのは昭和8年の事。以来、定期船は島民にとっては生活道、いわば生命線の役割を果たしてきた。2000年に就航した7代目の村営船「フェリーとしま」が、新造船の就航にともない引退を迎えることになった。最後の航海まで残りわずかとなった3月末、「フェリーとしま」のデッキには、春の異動で島を離れる教師や子どもらの別れを惜しむ姿があった。そして迎えた最終航海。各島の港では、18年間運航を担ってきた船長や船員たちへ、島民から多くのねぎらいの声が掛けられた。十島村の生活を支えた7代目村営定期船の最後の航海を追った。

出演者:ナレーター:尾堂公信 美川愛実(鹿児島テレビアナウンサー)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2022年12月13日(火)

19年越しの花火

鹿児島市の花火製造所で爆発事故が発生してから19年、亡くした花火師仲間、自分を支えてくれた友人や家族のために花火とかかわり続ける花火屋・中河隆則さんの姿を追う。

 2003年4月11日、午後1時27分、鹿児島市の南国花火製造所で爆発事故が発生。当時リーダーだった中河隆則さん(59)は沖縄出張で事故を免れた。しかし実弟と花火師仲間9人を亡くした。その事故から19年、今年の4月30日に花火と音楽が融合する「桜島と芸術花火2022」が開催された。中河さんは事務局長とし活躍。秋田、山形など全国から花火屋が参加しておよそ1万3千発の花火が夜空を彩った。 中河隆則さんの19年。事故後の裁判で花火製造許可が取り消され花火を打ち上げる資格だけが残る。同じ会社名では仕事ができないところから始まり、幾度となく花火の世界から身をひこうと決意するも、亡くした花火師仲間、自分を支えてくれた友人や家族のために花火とかかわり続ける花火屋・中河隆則さんの姿を追う。

出演者:ナレーター:美川愛実(鹿児島テレビアナウンサー)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2022年9月26日(月)

サムネイル

監督の教え

奄美大島の鹿児島県立大島高等学校野球部。2022年3月の選抜甲子園の出場権を勝ち取った。様々な壁にぶつかりながら、夢へと向かう大島高校野球部の9カ月に密着した。

鹿児島市から南へ380キロ、世界自然遺産の島、奄美大島。島の公立高校の野球部が注目を集めていた。鹿児島県立大島高等学校野球部。2021年秋、離島勢として初の鹿児島県大会優勝。続く九州大会でも準優勝。2022年3月の選抜甲子園の出場権を勝ち取った。
注目を集めたのは、その戦いぶり。先発選手はもちろんのこと、ベンチ組もそしてベンチ外の選手達も心一つに進む“全員野球”。秋の県大会では6試合中4試合がサヨナラ勝ちだった。劇的な試合運びで選手たちが躍動する大島高校野球部には、一体どんな「教え」があるのかー。
「野球も人生も大切なことは同じ」だと語る赴任9年目の塗木哲哉監督(54)。様々な壁にぶつかりながら、夢へと向かう大島高校野球部の9カ月に密着した。

出演者:【語り】川崎宗則(鹿児島県出身)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2022年7月11日(月)

サムネイル

あさが来る場所

昭和の趣が残る鹿児島市名山町で、14人の仲間で共同管理するスポット「バカンス」。そこで、毎週金曜日だけ行われる朝活、「朝cafe de バカンス」が話題に。

昭和の趣が残る鹿児島市名山町。この場所にちょっと変わった話題のスポットがある。その名も「バカンス」。もともとは空き家で、現在は14人の仲間で家賃を出し合い、共同で管理している。そんなバカンスで、毎週金曜日だけ行われる朝活、「朝cafe de バカンス」。7時15分から1時間限定で、お茶を飲んだりラジオ体操をしたり。公務員や会社員、学生に主婦など様々な人たちが訪れる。
「これがあることで救われる人もいる。」バカンス代表の加治屋紗代さんはこう話す。人々は、どんな思いで、何を求めてやってくるのか。その場所にカメラを向けると、今の世の中が見えてきた。

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2022年4月11日(月)

サムネイル

すとごれ~奄美の唄者 坪山豊~

2020年の夏、89年の生涯を閉じた奄美の島唄名人・坪山豊。遺作の「すとごれ節」を通し、かつての弟子たちが、混迷する世の中を生きる島民へエールを送る様子を追う。

 鹿児島の奄美諸島、沖縄の人々は誰もが知っている闘牛の歌「ワイド節」を作曲した奄美の島唄名人・坪山豊が、2020年の夏、89年の生涯を閉じた。本業は漁船などに使われる木製の舟「アイノコ舟」を造る船大工。坪山の遺作に「すとごれ節」という島唄がある。“負けてたまるか”という意味合いがある奄美のことば。島唄の歌詞には琉球王朝、薩摩藩、米軍統治下と時代に翻弄された奄美の歴史、離島で生きる島の人々の喜び・悲しみ・怒りが込められている。しかし、ほとんどの島民にはその存在さえ知られていない新しい島唄だ。かつての坪山の弟子たちが、この「すとごれ節」を通し混迷する世の中を生きる島民へエールを送る様子を追う。

出演者:【ナレーター】 美川愛美(KTS鹿児島テレビアナウンサー)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

次回放送内容

OA:2024.07.20(土)

長崎県五島市福江島から東南東およそ35キロの海底に「潜水艦の墓場」と呼ばれる場所がある。太平洋戦争終結の翌年、アメリカ軍が世襲した旧日本海軍の潜水艦は佐世保に集められ、五島列島沖合でアメリカ軍によって沈められた。旧日本海軍の潜水艦24艦は、今もその海底に眠っている。この海域を大学教授らが無人潜水機などを使い調査。様々な資料と照合し、全24艦の名前を特定した。その中には広島原爆の運命を変えたかもしれない潜水艦が存在した。それら潜水艦の多くは実戦でも使われた特攻兵器、人間魚雷「回天」を搭載していた。そしてもうひとつ実戦で使われた特攻兵器が存在する。旧日本海軍の水上特攻艇「震洋」。かつて「震洋」の訓練所が長崎県東彼杵郡川棚町にあった。極秘の特攻作戦だったため、資料はほとんど残されていなかった。しかし2021年、新たな写真が発見された。旧日本海軍の潜水艦、そして水上特攻艇「震洋」。それぞれの関係者は今、何を思うのか。戦争遺構が私たちに伝えようとしているものとは。

年別アーカイブ

制作局

  • LINEで送る
ページの先頭へ