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これまでの放送内容 -2016年-

2016年9月11日(日)

お父さんは負けない~限界集落に移住した家族の物語~

限界集落に移住してきた「集落支援員」一家の物語。町は7歳の娘を迎えるために休校していた小学校を再開させた。奮闘する父と、たった一人の学校に通う娘をみつめた。

九州山地の小さな山里、熊本県の多良木町、槻木集落。人々は昔から山に入って仕事をしてきた。しかし、若い家族は次々と山を下り、今では人口130人、高齢化率77%の「超・限界集落」だ。町は地域の再生を図って3年前に「集落支援員」を公募、福岡に住む上治英人さんが選ばれ、一家4人で移住をした。上治さんの長女南凰ちゃんは7歳。町は南凰ちゃんを迎えるために休校していた小学校を7年ぶりに再開させた。小学校再開を喜ぶお年寄りたち…南凰ちゃんの「たった一人」の学校生活を見守る毎日だ。その一方で、父は「集落支援員」として奔走する。使命は住民の暮らしを支え、他の地域からの移住を促進すること。小学校再開が話題となって空き家を見に来る人も出はじめたが、現実はそう簡単にはいかない。いまだ移住者はゼロだ。支援員としての結果を出そうと焦る父は、移住者獲得へ向けてあるイベントを企画し動き出す。「集落支援員」は1年ごとの契約で明確な任期が決まっていない。ましてや、そう簡単にゴールにたどり着ける仕事ではない。答えのない「集落支援員」という道を選んだ父と、「たった一人の学校」に通う娘。限界集落にやってきた親子をみつめた。

出演者:【ナレーション】 寺田菜々海(TKUアナウンサー)

制作局テレビ熊本(TKU)

2016年9月4日(日)

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馬の記憶~ビルの谷間の神社のヒミツ~

都会の片隅の小さな神社に古くからある謎の馬の人形。古くなり壊れていく馬を救うため地元の住人がたちあがった。番組は修復にかける人びとの思いにせまる。

福岡市の繁華街・天神のほど近くに宇賀神社という小さな神社があります。ここの天井には誰があげたのか、実物ほどの大きさもあろうかという巨大な馬の人形がつるされています。今にも天から駆け下りてきそうな生き生きとした姿が印象的な馬ですが、破損がすすんでおり、放っておくと崩れ落ちてしまいそうな様相です。
この馬の人形を救うために、地元の住民が中心になって「よか馬会」というプロジェクトを結成し、今年の4月から7月にかけて修復の作業をおこないました。
番組ではこのよか馬会の活動に密着。そこに関わる人たちの姿を通して、地域や伝統と共に生きる人の思いを描きます。

出演者:【ナレーター】 坂梨公俊(テレビ西日本アナウンサー)

制作局テレビ西日本(TNC)

2016年8月28日(日)

縫う人~着物から洋服へ~

もう誰も袖を通すことがなくなった着物を洋服に生まれ変わらせ、着物を作った人、着ていた人の想いを縫いつなぐ、今の時代に合わせた「仕立て直し」を行う女性を取材。

大分市内で45年以上洋裁を続ける都築映子さんが主人公。都築さんが洋服の材料にするのは、もう誰も袖を通すことがなくなった着物。着物を作った人、そして着ていた人の想いを大切にした洋服を作り続けている。今回は1枚の古い振袖を中心に、依頼人から託された形見の着物など、都築さんが作り上げる洋服の数々を紹介。また手づくりのファッションショーの模様もお送りする。取材にあたった野島ディレクターは「着物にハサミを入れる瞬間が一番ドキドキした。でも出来上がった洋服は都築さんの人柄が表れた本当に素敵なもの。まさに都築さんは着物に込められた想いを縫いつなぐ人。着物が好きな人はもちろん、着物を着ることがない人にもぜひ見て欲しい」と話す。最近は着物を着る機会が少なくなったが、着物は日本の伝統衣装である。都築さんの洋服作りはまさに今の時代に合わせた「仕立て直し」、着物に新しい命を吹き込んでいる。着物から洋服へと変わりゆく様子を通して、着物の良さを改めて感じることができるドキュメント。

出演者:【ナレーター】 野島亜樹

制作局テレビ大分(TOS)

2016年8月21日(日)

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伝統を舁く

博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」 775年続く伝統行事を地元に生まれた人、そうでない人が一丸となって次の世代へ継承している。

775年続く「博多祇園山笠」博多地区のお祭りとして知られる奉納神事ですが、地元の人口が減少傾向にある最近では、地元以外の参加者も増えてきています。「西流」に所属する冷泉町一区もそのひとつです。参加者約70人のうち、町内に住む参加者は一割ちょっと。番組では町内の若手リーダー格の青年と、初めて参加する外国人男性にスポットをあて、伝統の祭りを次の世代にどう継承していくのかを追いかけます。

出演者:【ナレーター】 山口喜久一郎(テレビ西日本アナウンサー)

制作局テレビ西日本(TNC)

2016年8月14日(日)

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母の特攻~死を覚悟した 島尾ミホの8月13日~

太平洋戦争末期の昭和20年8月13日、奄美・加計呂麻島で特攻戦発動の信令を受けた島尾敏雄についに発進の命令は下らなかった。死を覚悟した父母たちをたどる。

 太平洋戦争末期の昭和20年8月13日、鹿児島県奄美群島にある加計呂麻島で島尾敏雄(当時海軍中尉)は特攻戦発動の信令を受けた。木製ボートの先端に250Kg爆弾を積んだ特攻艇「震洋」。決して生きては帰れない運命を担った隊員は52名。島は緊張に包まれた。美しい海、泣きたくなるほどの赤い夕焼け。南島の濃厚な風景が、その緊張を一層張り詰めたものにした。また島尾隊長は極限の日々を過ごす南島で、島の娘・ミホと恋におちていた。ミホは「震洋」発進の命令が下ったら基地の港の出口・呑之浦に身を投じて自決する覚悟でいた。しかし、14日を過ぎ、15日を迎えても、発進の命令は下らなかった。日本全面降伏により、島尾隊長以下51名は生き残ったのだ。島尾伸三さん(東京在住)、父母に共に小説家の島尾敏雄・ミホさんをもつ写真家である。父のふるさと奄美大島には、今でも年に数回帰省しており父母たちの見た戦争体験の風景はしっかりと刻まれている。今だに世界のどこかで戦争が繰り返され、日本政府は尖閣列島問題で加計呂麻島がある瀬戸内町に自衛隊の防衛隊を配備することを決めた。さらに2015年秋、国会で安保法案が可決されるなど、父母たちの青春時代の1ページが見え隠れし始めている。番組では、戦争末期必死に生きた父母たちの軌跡を伸三さん家族がたどり、戦争を知らない世代の視点から戦争の絶望を描く。

出演者:【ナレーター】 山上真実(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

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