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2017年10月31日(火)

戦時下の恋~死を覚悟した父母の8月13日~

太平洋戦争末期、鹿児島県奄美大島の加計呂麻島に木製ボートで敵艦に体当たりする特攻隊が駐屯した。隊長は島尾敏雄。島尾は島の娘・ミホと恋に落ちていた。

昭和20年8月13日夕刻、加計呂麻島特攻作戦出撃準備の信令が入る。250Kg爆弾を積んだ特攻艇「震洋」に乗り込む特攻隊員は52名。信令が下ったことを知ったミホは、特攻隊が出撃した後、基地の出口の岬の海に身を投じて自決する覚悟でいた。しかし、14日になっても発進の連絡はなかった。そして8月15日、終戦を迎える。一度は死を覚悟した二人だったが生き延びた。
 戦後二人は結婚、島尾敏雄は戦争を題材にした小説「出発は遂に訪れず」「死の棘」などで戦後文学に金字塔をうち立てた。また、ミホは奄美大島の豊かな自然、暮らしを題材にした「海辺の生と死」で田村俊子賞(優れた女流作家に与えられる)を受賞するなど小説家として生涯を閉じた。
 今年の夏、特攻基地があった呑之浦の荒々しい海岸を130人余りが歩いた。ミホが隊長に逢うために8月13日夜に歩いた同じ道程である。長男・島尾伸三さん(69)家族も同行。伸三さんにとって生前の両親は家族を顧みない父母であった。歳を重ねるにつれ、戦争に翻弄され続けてきた家族のかたちがはっきりみえるようになってきたという。
 2017年、戦後72年を迎え太平洋戦争を知る者がゼロに近づいていく。番組では、戦争末期必死に生きた父母たちの軌跡を伸三さん家族がたどり、戦争を知らない世代の視点から戦争の絶望を描く。

出演者:【ナレーター】 山上 真実(KTS)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

次回放送内容

OA:2026.07.19(日)

鹿児島市から南へ380キロ、世界自然遺産の島、奄美大島。島の公立高校の野球部が注目を集めていた。鹿児島県立大島高等学校野球部。2021年秋、離島勢として初の鹿児島県大会優勝。続く九州大会でも準優勝。2022年3月の選抜甲子園の出場権を勝ち取った。 注目を集めたのは、その戦いぶり。先発選手はもちろんのこと、ベンチ組もそしてベンチ外の選手達も心一つに進む“全員野球”。秋の県大会では6試合中4試合がサヨナラ勝ちだった。劇的な試合運びで選手たちが躍動する大島高校野球部には、一体どんな「教え」があるのかー。 「野球も人生も大切なことは同じ」だと語る赴任9年目の塗木哲哉監督。様々な壁にぶつかりながら、夢へと向かう大島高校野球部の9カ月に密着した。

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