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これまでの放送内容

2013年12月22日(日)

海からエネルギーを取り出した男たち~佐賀大学海洋温度差発電~

いま世界が注目する海水の水温差で発電する自然エネルギー。佐賀大学と沖縄・久米島の海洋温度差発電(OTEC)プロジェクトに密着!

佐賀大学海洋エネルギー研究センターの池上康之教授(50)。再生可能エネルギーのひとつ、海洋温度差発電(OTEC)のトップランナーとして世界を引っ張る佐賀大学研究者のひとりだ。OTECは海の無尽蔵なエネルギーを取り出せるため、1兆KWの発電が可能と言われている。欧米で研究が進んでいたが、安価な石油に押され世界的に研究はストップ。唯一、研究を進めていたのは佐賀大学だったが、佐賀では発電に適した深層水を取り出せず、実験は足踏状態となっていた。転機は2011年3月の東日本大震災。自然エネルギーが脚光を浴び、OTECも見直されだしたところに日本一の深層水の取水量を誇る沖縄・久米島の海洋深層水研究所と兼島盛吉さん(58)が現れる。兼島さんは10年以上深層水を使って、農業や漁業などへの複合利用を研究し続けてきた第一人者。久米島の海水の温度差は海洋温度差発電に適していて、海洋深層水の複合利用推進のため、佐賀大学のOTECに注目していたのだった。プロジェクトが動き出した。久米島に佐賀大学仕様の50キロワット級のOTECが設置され、連続発電がスタート。いま世界が久米島のOTECプロジェクトに注目している。
「こんな技術は役に立たない」「難しい」と言われ続けてきた池上教授。日本最大級の深層水を10年以上、無事故で汲み上げてきた久米島町。海からエネルギーを取り出す男たちの熱意と絆の深さを伝える。

出演者:池上康之(佐賀大学教授) 兼島盛吉(沖縄県海洋深層水研究所主任研究員) 永田修一(佐賀大学海洋エネルギー研究センター長) 平良朝幸(久米島町長) 上原春男(佐賀大学元学長) 兼島京子 末崎幸生(佐賀大学名誉教授) 阿部聡参事官(内閣官房) 古堅勝也副参事(沖縄県商工労働部産業政策課) 西田恒平

制作局サガテレビ(STS)

次回放送内容

OA:2024.07.20(土)

長崎県五島市福江島から東南東およそ35キロの海底に「潜水艦の墓場」と呼ばれる場所がある。太平洋戦争終結の翌年、アメリカ軍が世襲した旧日本海軍の潜水艦は佐世保に集められ、五島列島沖合でアメリカ軍によって沈められた。旧日本海軍の潜水艦24艦は、今もその海底に眠っている。この海域を大学教授らが無人潜水機などを使い調査。様々な資料と照合し、全24艦の名前を特定した。その中には広島原爆の運命を変えたかもしれない潜水艦が存在した。それら潜水艦の多くは実戦でも使われた特攻兵器、人間魚雷「回天」を搭載していた。そしてもうひとつ実戦で使われた特攻兵器が存在する。旧日本海軍の水上特攻艇「震洋」。かつて「震洋」の訓練所が長崎県東彼杵郡川棚町にあった。極秘の特攻作戦だったため、資料はほとんど残されていなかった。しかし2021年、新たな写真が発見された。旧日本海軍の潜水艦、そして水上特攻艇「震洋」。それぞれの関係者は今、何を思うのか。戦争遺構が私たちに伝えようとしているものとは。

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