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これまでの放送内容

2010年10月17日(日)

心のかけはし ~心の病を持つ人たちの就労への道~

長年、心の病を持つ方や家族にとって就労の場の確保、支援は大きな夢であり、社会活動に参加することで、様々なトレーニングが可能となった。

「トレーニングしてから働く」という考え方から「働くことでトレーニングする」というプロセスを重要視した支援モデルを立ち上げ、「誰でも、意欲さえあれば、一般就労することが出来る」という信念に基づき、全国で初めて岡山県と大分県でIPS=個別就労支援(individual placement and support)が始まった。大分県のLLC(合同会社)ハートブリッジではこのような背景を元に別府大学の三城大介准教授の指導を受けながら、心の病を持つ人々の就労支援に本格的に乗り出した。

「行政の制度の隙間を埋めるサービス」として、様々な生活環境の中で小さな苦しみや悩みのある人々の支援を目的に始め、その担い手として社会活動に参加意欲のある人を積極的に支援している。

そのような中、岡山県の施設はIPSを止める事になり、ハートブリッジが全国で唯一の支援事業所になった。番組では、このような全国でも先進的な取り組みとなる、ハートブリッジのスタッフの健闘ぶりや心の病を持つ人と関係者の取り組みにスポットを当てて紹介していく。

制作局テレビ大分(TOS)

次回放送内容

OA:2024.11.24(日)

八代市坂本町の鮎帰(あゆがえり)地区にある日光(にちこう)棚田。標高420メートル、里山に囲まれ階段状に連なる田畑の景色はどこか懐かしく安らぎを覚えます。1999年『日本の棚田百選』にも選ばれました。しかし、今は過疎化と相次ぐ離農で耕作放棄地が目立ち、田んぼは畑に切り替わり棚田の風情は過去のものとなろうとしています。この日光棚田で僅かに残った数枚の田んぼで唯一米作りに取り組んでいるのが、野口修さんです。年齢は87歳、農業の経験も無ければ地主でもありません。 野口さんは、2016年広島から坂本町に単身移住、79歳の時でした。数年後日光棚田に出会います。それは素人目線の安易な発想だったかもしれません。廃れていく棚田に想いを募らせ景観を維持できないかと…、野口さんは2020年元米農家の田んぼを借りて米作りを始めます。春は田起こし、苗ができれば田植え、収穫の秋まで水の管理や田の草取り、厄介なシカの防除に至るまで片時も目が離せません。野口さんは苦労をものともせず、四度目の秋を迎えることができました。 野口さんは収穫の喜びとは別に、新たな目標に向かって歩き出していました。本人曰く“僧侶”になると、坂本町へ移住を世話してくれたお寺の住職の力になければと話します。住職の体調を案じた末の決断でした。僧侶の資格を取るため、野口さんはこれまで通信教育でお寺の宗派に関する作法やお経を学んできました。最終課程は京都、得度(とくど)習礼(しゅらい)と呼ばれる修行に入ります。 80歳を目前に単身移住。棚田の景観を守ろうと挑む米作り。そして、今度は僧侶になろうと一念発起。野口さんは、鮎帰の里に新しい風を起こそうとする革命児なのかも!? 何が自身をそうさせるのか!?世の中を憂い立ち上がった青春期に答えは有るようです。 荊(いばら)の道を怯まず自らを進化させ続ける野口さんは間もなく米寿。人生100年時代を迎え、余生を謳歌する今はまだ旅の途中かも知れません。番組では、自らの信念と向き合う野口さんが何を求め何処へ向かおうとしているのか、終の棲み家に選んだ里の日々を追います。

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