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これまでの放送内容

2016年4月3日(日)

山間に響く芝居の音~杖立しろうと人情劇団~

熊本の杖立温泉には明治の頃から伝わる芝居がある。地元に住む男衆が演じる芝居はプロ顔負けの出来栄え。移りゆく時代の中、変わらず残る芝居は温泉街の絆を生んでいる。

熊本県阿蘇郡小国町の杖立温泉は、かつては九州各地から団体客がやってくる一大歓楽地だったが、今や同じ小国郷の黒川温泉、大分の湯布院温泉などにおされ、衰退の一途を辿っている。その杖立には明治の頃から伝わる芝居がある。温泉祭りの最大の呼び物「杖立伝承芝居観劇会」である。出演者は旅館の若旦那、地元の駐在所の警察官、薬局の店長など地元に住む男たち。役者の経験がない芝居の素人たちが大分県日田市の橘劇団の指導の下、本番までの1か月は芝居漬けの毎日を送る。かつての活気が失われたかに見える寂れた温泉街、しかし、「杖立伝承芝居観劇会」は残っている。いや、残している。脈々と続く、伝統の芝居を通じてできた住民の絆が、杖立温泉の町おこしにつながる。

出演者:【ナレーション】 玄海竜二

制作局テレビ熊本(TKU)

次回放送内容

OA:2026.08.16(日)

2020年、1人の女性と出会った。桑代チノさん(当時91歳)。チノさんが生まれ育ったのは鹿児島県南九州市知覧町。かつて本土最南端の特攻基地があった場所だ。1945年3月特攻隊が次々と編成された当時、知覧高等女学校の女学生だったチノさんは命令で特攻隊員の奉仕活動にあたった。隊員の世話にあたった女学生は約100人。校章の「なでしこの花」から“なでしこ隊”と呼ばれた。チノさんには忘れられない日があった。4月12日第二次総攻撃が行われた日。次々と飛び立つ特攻隊員を、八重桜を振って見送った。当時を語り出すチノさんの目は涙で濡れる。チノさんは、入退院を繰り返す様になった。そして、話を聴くことさえできなくなる。チノさんの長男の照明さんが戦争を語り継ぐ活動を始めた。“なでしこ隊”だった母の仲間たちに話を聴く。“なでしこ隊”の思いに胸を打たれ、やがて多くの人々へ母の経験した“なでしこ隊”の記憶を語り始めた。日本人の88.8%が戦後生まれになった今、チノさんたち“なでしこ隊”が語ってくれた言葉から改めて80年前の戦争について考える。

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