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これまでの放送内容

2010年3月28日(日)

ノーリミット ~1型糖尿病のエアロビックチャンピオン~

熊本大学大学院2年の大村詠一さん(23)は一昨年、1分45秒の演技で芸術・技術・難度を競う表現スポーツ・エアロビックで日本チャンピオンになりました。

8歳の時に1型糖尿病を発症し、現在も1日5回のインスリン注射が欠かせません。
そして、日本各地で啓発活動を行い、「病気は個性です」と語り続けています。

今年春、大村さんは大学院を修了します。
一時は教師と決めていた進路を変え、選手生活を続けながら、啓発活動に専念することに決めました。主治医の南昌江医師は「病気だからといって、出来ないことはないんです。限界なんてないんです。『ノーリミット』という言葉を胸に生きてほしい」と語ります。
大村さんは多くの人たちに影響を与えています。

阪神タイガースの期待の左腕・岩田稔投手(26)は高校2年生の時に1型糖尿病を発症。プロ野球選手という夢をあきらめかけた時に大村さんと会い、野球を続け、スター選手の仲間入りを果たしました。番組では大村さんの全日本選手権大会や1型糖尿病の啓発活動に密着し、病気とともに生きる姿を見つめます。

制作局テレビ熊本(TKU)

次回放送内容

OA:2024.11.24(日)

八代市坂本町の鮎帰(あゆがえり)地区にある日光(にちこう)棚田。標高420メートル、里山に囲まれ階段状に連なる田畑の景色はどこか懐かしく安らぎを覚えます。1999年『日本の棚田百選』にも選ばれました。しかし、今は過疎化と相次ぐ離農で耕作放棄地が目立ち、田んぼは畑に切り替わり棚田の風情は過去のものとなろうとしています。この日光棚田で僅かに残った数枚の田んぼで唯一米作りに取り組んでいるのが、野口修さんです。年齢は87歳、農業の経験も無ければ地主でもありません。 野口さんは、2016年広島から坂本町に単身移住、79歳の時でした。数年後日光棚田に出会います。それは素人目線の安易な発想だったかもしれません。廃れていく棚田に想いを募らせ景観を維持できないかと…、野口さんは2020年元米農家の田んぼを借りて米作りを始めます。春は田起こし、苗ができれば田植え、収穫の秋まで水の管理や田の草取り、厄介なシカの防除に至るまで片時も目が離せません。野口さんは苦労をものともせず、四度目の秋を迎えることができました。 野口さんは収穫の喜びとは別に、新たな目標に向かって歩き出していました。本人曰く“僧侶”になると、坂本町へ移住を世話してくれたお寺の住職の力になければと話します。住職の体調を案じた末の決断でした。僧侶の資格を取るため、野口さんはこれまで通信教育でお寺の宗派に関する作法やお経を学んできました。最終課程は京都、得度(とくど)習礼(しゅらい)と呼ばれる修行に入ります。 80歳を目前に単身移住。棚田の景観を守ろうと挑む米作り。そして、今度は僧侶になろうと一念発起。野口さんは、鮎帰の里に新しい風を起こそうとする革命児なのかも!? 何が自身をそうさせるのか!?世の中を憂い立ち上がった青春期に答えは有るようです。 荊(いばら)の道を怯まず自らを進化させ続ける野口さんは間もなく米寿。人生100年時代を迎え、余生を謳歌する今はまだ旅の途中かも知れません。番組では、自らの信念と向き合う野口さんが何を求め何処へ向かおうとしているのか、終の棲み家に選んだ里の日々を追います。

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