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これまでの放送内容

2016年2月21日(日)

砂に生きて、砂に還る。

砂と水だけを使い、形に残ることのない“一期一会”の芸術「砂像」。その魅力に取り付かれた鹿児島県南さつま市出身の茶圓勝彦さんが、砂と向き合い続ける理由を追った。

 砂と水だけを使い、形に残ることのない“一期一会”の芸術「砂像」。その魅力に取り付かれた男性がいる。世界でも数少ないプロ砂像彫刻家、鹿児島県南さつま市出身の茶圓勝彦さん54歳。南さつま市には日本一の長さを誇る砂丘・吹上浜がある。この地で28年前、日本で初めて砂像を展示するイベントが開催された。茶圓さんは、その第1回から運営に関わり、砂像のもつ可能性を追求し続けてきた。転機が訪れたのは1999年、崩れる危険性が高く不可能とされていた“人物像”を「独自の理論」を元に制作し、世界大会で一位に輝いた。そんな茶圓さんが手がける世界でただひとつしかない壮大なプロジェクト。その制作現場に密着し、砂と向き合い続ける理由を追った。

出演者:砂像彫刻家 茶圓勝彦さん 【ナレーター】 井上彩香(KTSアナウンサー)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

次回放送内容

OA:2024.11.24(日)

八代市坂本町の鮎帰(あゆがえり)地区にある日光(にちこう)棚田。標高420メートル、里山に囲まれ階段状に連なる田畑の景色はどこか懐かしく安らぎを覚えます。1999年『日本の棚田百選』にも選ばれました。しかし、今は過疎化と相次ぐ離農で耕作放棄地が目立ち、田んぼは畑に切り替わり棚田の風情は過去のものとなろうとしています。この日光棚田で僅かに残った数枚の田んぼで唯一米作りに取り組んでいるのが、野口修さんです。年齢は87歳、農業の経験も無ければ地主でもありません。 野口さんは、2016年広島から坂本町に単身移住、79歳の時でした。数年後日光棚田に出会います。それは素人目線の安易な発想だったかもしれません。廃れていく棚田に想いを募らせ景観を維持できないかと…、野口さんは2020年元米農家の田んぼを借りて米作りを始めます。春は田起こし、苗ができれば田植え、収穫の秋まで水の管理や田の草取り、厄介なシカの防除に至るまで片時も目が離せません。野口さんは苦労をものともせず、四度目の秋を迎えることができました。 野口さんは収穫の喜びとは別に、新たな目標に向かって歩き出していました。本人曰く“僧侶”になると、坂本町へ移住を世話してくれたお寺の住職の力になければと話します。住職の体調を案じた末の決断でした。僧侶の資格を取るため、野口さんはこれまで通信教育でお寺の宗派に関する作法やお経を学んできました。最終課程は京都、得度(とくど)習礼(しゅらい)と呼ばれる修行に入ります。 80歳を目前に単身移住。棚田の景観を守ろうと挑む米作り。そして、今度は僧侶になろうと一念発起。野口さんは、鮎帰の里に新しい風を起こそうとする革命児なのかも!? 何が自身をそうさせるのか!?世の中を憂い立ち上がった青春期に答えは有るようです。 荊(いばら)の道を怯まず自らを進化させ続ける野口さんは間もなく米寿。人生100年時代を迎え、余生を謳歌する今はまだ旅の途中かも知れません。番組では、自らの信念と向き合う野口さんが何を求め何処へ向かおうとしているのか、終の棲み家に選んだ里の日々を追います。

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