ページトップ
TNCメニュー

これまでの放送内容

2014年3月23日(日)

祈りのモチーフ~画家 宮崎静夫~

今でも絵を描き続ける戦争体験者の画家・宮崎静夫さん。戦争の不条理さを問い続ける彼の揮う作品への執念に迫る。

熊本市の自宅にアトリエを構える画家の宮崎静夫(86)さんは、今日もキャンバスに向かい絵を描き続ける。ライフワークとなっているのが“死者のために”シリーズで、作品を通して戦争の不条理さを問い続けることだ。宮崎さんが戦争と云う時代の奔流に呑み込まれていったのは、1942年阿蘇の山村から満蒙開拓青少年義勇軍として大陸(満州)に渡った15歳のとき。その後、日本の敗戦とともに、戦後は捕虜となり極寒のシベリアで収容所暮らしを送る事になった。旧満州とシベリアで目に写ったものは病気や飢えで息絶えた仲間たちの十代の死。戦争を知らない世代が増え、平和の尊さが薄れてきている現代、戦争体験者の記憶は平和な未来へ引き継がれる日本人の財産かもしれません。番組では、宮崎さんの鎮魂の想いに触れ、時代に殉じていった青春群像に心を寄せながら、筆を揮う作品への執念に迫る。

出演者:宮崎静夫さん 満蒙開拓青少年義勇軍出身者 【ナレーター】 尾谷いずみ(TKUアナウンサー)

制作局:テレビ熊本(TKU)

次回放送内容

OA:2026.10.11(日)

100 年前の1926年、現在の熊本県山鹿市鹿本町で、15歳の芹川文彰( せりかわ・ぶんしょう) さんが無声映画『実録 忠臣蔵』(1926 年公開) を鑑賞。その記憶を頼りに3 年をかけて、映画を丸ごと絵で再現したペン画集を作った。迫力あふれるタッチ、フキダシの中のセリフ、スピード感の描写などはまるでマンガのようだ。約500 コマ、160 ページにも及ぶ。しかし、それは家族以外の誰の目にふれることもなく、実家に眠っていた。芹川さんは東京の美術学校に進学し、病気のために中退。熊本に帰り、人付き合いはほとんどせず、実家で絵を描いて暮らした。最後の4年間は入院し、そこで描いた絵を病院のスタッフに全て譲り、73歳で亡くなった。2020年、伯父・文彰の遺品であるペン画集を芹川英治( えいじ) さんに見せてもらった元新聞記者の松尾 正一( まつお・しょういち) さんは驚き、京都の『おもちゃ映画ミュージアム』に見てもらった。偶然にもそこには、元の映画の66分短縮版フィルムが寄贈されていた。文彰さんのペン画集はそれを補完する映画史の資料として、また、マンガ史を語る上で貴重な資料とされている。ペン画集は「キネマ画」と名付けられ、2021年と2024年にそれぞれ京都で活動写真弁士・坂本頼光さんとピアニストの天宮遥さんによって上演され、絶賛された。そして、熊本市でも2025年12月14日、赤穂浪士討ち入りの日に活弁上演会を開催。300 席の会場は満席となり、90分に及ぶ大迫力の活弁と情感あふれるピアノ演奏で大成功を収めた。番組では芹川文彰さんが描いたキネマ画『忠臣蔵』の魅力を伝え、それをよみがえらせるために奔走する人々の思いを見つめる。

年別アーカイブ

制作局

  • LINEで送る
ページの先頭へ