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これまでの放送内容

2012年8月5日(日)

大災害時のリーダーシップ~沖縄で神様と呼ばれた男 十一代齋藤用之助~

100年前に沖縄に渡り、火山噴火で壊滅寸前の島民全員を救った佐賀県出身の行政マン・十一代齋藤用之助。今でも「神様」と呼ばれる「指導者のリーダーシップ」とは。

2011年3月11日。未曾有の震災と津波が東日本を襲い、原発のメルトダウンにより帰れる時期も定まらぬまま故郷を追われ、町全体が集団移転する被災者の苦しみが続いている。国のリーダーシップは迷走を続け、防災に対する国民の信頼が大きく揺らいでいる。今から100年以上も昔、沖縄でも大災害が起こった。硫黄鳥島の火山の噴火により壊滅の危機に陥った島民全員は、そっくりそのまま別の島へと移住した。電話も飛行機もない時代に、9か月という短期間のうちにひとりの犠牲者も出さず集団移転した。実はこの史実の陰に隠れた大きなリーダーがいた。その人物の名は、佐賀から沖縄に渡った島尻郡長・十一代齋藤用之助。今でも移住民の子孫たちは十一代を神様と呼ぶ。火山噴火により、故郷を捨てて移住することに戸惑う島民が入る中、用之助は多数決をとらず、移住に反対したり不安視する島民の意見を聞き、納得のいくまで話し合いを繰り返した。時は日露戦争直前という国難の中、政府から巨額の移住費補助をとりつけ、移住予定地には家も畑も確保した。家畜や家財道具のほか、墓や島民の心である御嶽まで移住させると提案した。その結果、島民大会において移住は全員一致で決定された。今年、108回目を迎える2月11日の久米島字鳥島移住記念祭。大恩人に感謝しその想いを子孫に引き継ぐために、地区では盛大にお祭りを行い続けている。大災害時のリーダーシップとは。

出演者:十四代齋藤用之助 糸数保(島長役)國吉弘志(書記収入役)國吉修(移住反対者代表役) 國吉美咲、仲村千夏(久米島西中学校在校生)小野まさ子(沖縄県教育委員会) 岸本弘人(沖縄県立博物館・美術館主任学芸員)久米島町字鳥島地区の皆さん 久米島町立久米島西中学校生徒の皆さん  國吉昌盛 木村雄一 國吉一成 國吉武 糸数夏子 糸数幸枝 仲宗根堅一 沖縄県那覇市の皆さん

制作局サガテレビ(STS)

次回放送内容

OA:2025.11.09(日)

「自分の障害を受け入れて、もう1つの陸上競技に挑戦」パラ陸上・十川裕次選手が走る理由とは?。 大分市出身の十川裕次選手はパラ陸上1500mで活躍するアスリート。パラリンピックには東京・パリと2大会連続で日の丸を背負い、世界の舞台を駆けぬけた。小学校のときから野球を続けていたが、あることをきっかけに陸上の道へ。強豪駅伝部として知られる大分東明高校時代には全国高校駅伝で花の一区も任された経歴を持つ。ただ、これまでの道のりは決して平たんなものでなかった。3歳のときに軽度の知的障害が判明。周りと比べると物事を理解することが困難な場合や、そのスピードが遅いこともある。「どうしてぼくを障害に生んだの?」やり場のない怒りを両親にぶつけることもあった。そんな失意の中で出会ったパラ陸上が十川選手に「走る理由」を与えてくれた。世界への舞台へと挑戦を続ける十川選手の日々を追った。

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