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これまでの放送内容

2011年10月16日(日)

家族の絆でアパレル王へ

佐賀市唐人町に本社を置く県トップクラスアパレル企業「GATHER」の経営者、石丸良弘(53)。

アメリカ人の父と、日本人の母の息子として生まれた彼は、今まで父の顔は一度も見たことがない。見た目と名前の違うコンプレックスが、彼の思春期の心につきまとい、中学3年のとき最愛の母を亡くした石丸は、その後ろ盾を亡くし生活は荒れ放題、悪の道に入り込んでしまう。そして20歳の時、些細なことから暴力事件を起こし実刑を求刑され拘置所に勾置されてしまった。

そんな荒れた石丸の人生を大きく変えるきっかけが、将来妻になる和子の母の一言だった。母は刑務所に面会に出向き、「絶対に助けてあげる」との懸命の励ましだった。初めてかけられた他人からの優しい言葉。この言葉で石丸は、「人生を徹底的にやり直す」覚悟を決めた。これをきっかけに地元佐賀への感謝と、恩返しを深く心に誓った石丸は、その年に和子と結婚。ダンプの運転手として一心不乱に働き、一家を支えた。2年後に長女が誕生。同時期、佐賀北高校の通信制課程で学び高校卒業の単位も獲得した。生活は厳しかったが、夢があった。26歳で長男が誕生。5年間で全ての借金を返済した。

28歳になった石丸は、共にアパレル経験のない妻和子とふたりで、佐賀市唐人町にわずか8坪の店舗「GATHER」1号店を設立。当初売り上げゼロの状態から、夫婦ふたりの不眠不休の努力が実り、平成3年には初の本社ビルを建設した。しかし4年前、妻との悲しい別れが待っていた。拡大を続ける「GATHER」の秘訣。それは家族と社員の絆を大切にし、故郷への感謝を忘れない経営姿勢。石丸は今でも妻と二人でオープンさせた、佐賀市唐人町の本社を大切にしている。「GATHER」25周年を迎えた今、石丸がやりたいこと。それは夢を失い目的を見失って少年刑務所などに入所している青年たちに、自分の生き様を語ることだ。「こんな俺でもここまでやれた。」だから「『勇気』、『希望』、『夢』を持って再出発をしてもらいたい!」と。「今からでも遅くない!」と。
石丸のギャザーグループは、今年から世界企業を目指す。

制作局サガテレビ(STS)

次回放送内容

OA:2024.07.20(土)

長崎県五島市福江島から東南東およそ35キロの海底に「潜水艦の墓場」と呼ばれる場所がある。太平洋戦争終結の翌年、アメリカ軍が世襲した旧日本海軍の潜水艦は佐世保に集められ、五島列島沖合でアメリカ軍によって沈められた。旧日本海軍の潜水艦24艦は、今もその海底に眠っている。この海域を大学教授らが無人潜水機などを使い調査。様々な資料と照合し、全24艦の名前を特定した。その中には広島原爆の運命を変えたかもしれない潜水艦が存在した。それら潜水艦の多くは実戦でも使われた特攻兵器、人間魚雷「回天」を搭載していた。そしてもうひとつ実戦で使われた特攻兵器が存在する。旧日本海軍の水上特攻艇「震洋」。かつて「震洋」の訓練所が長崎県東彼杵郡川棚町にあった。極秘の特攻作戦だったため、資料はほとんど残されていなかった。しかし2021年、新たな写真が発見された。旧日本海軍の潜水艦、そして水上特攻艇「震洋」。それぞれの関係者は今、何を思うのか。戦争遺構が私たちに伝えようとしているものとは。

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