これまでの放送内容
2011年1月29日(土)
福岡の今を立体的にお伝えします。
▽1945年4月1日から6月23日までの約3ヵ月間、沖縄には『鉄の暴風』が吹き荒れました。戦場だった沖縄。沖縄戦から65年。亡くなった方は沖縄県人、日本軍、米軍全てを含めて20万人余。そして今も多くの方たちの遺骨が土中に埋まったままです。佐賀県三養基郡みやき町のNPO団体『戦没者を慰霊し平和を守る会』は35年にわたり、太平洋戦争で亡くなった戦死者の遺骨を慰霊し遺品を遺族に返還する活動を続けています。代表の塩川正隆さん(65)は父親が沖縄で戦死したため、沖縄の遺骨収集を続けてきました。現代でも、まだ数多くの遺骨がさらされたままになっているのが現状です。1年に1度の遺骨収集活動には、全国から50人ほどのボランティアが集まります。20代の大学生から70代の遺族まで年齢構成は様々です。今年は沖縄本島中部の西原地区の雑木林を活動の場所にしました。そこは自然の洞窟(ガマ)が点在し、多くの日本兵が潜んでいた地区。また住民の47%が亡くなった、最も被害の大きい地区でもあるのです。1日の活動で約40体の遺骨が土中から掘り出されました。遺骨はボランティアの人々により、糸満地区の沖縄平和祈念公園に埋葬、慰霊しました。今週の特集です。