これまでの放送内容
2011年7月16日(土)
福岡の今を立体的にお伝えします。
▽定期点検中の原子炉再稼動が白紙となった九州電力玄海原発。全原発を対象にストレステストを実施することを表明した菅首相は、再稼動の政府統一見解を発表。一方、原発の安全性を説明する番組で、所謂“やらせメール”問題が発覚した九州電力は、来週前半にも社内調査を終えて国に報告するとしています。この問題では、原子力担当の役員2人が関わっていたことが分かるなど、組織ぐるみでの指示の構図が浮き彫りとなる中、経営トップの責任はどうなるのでしょうか? そして、原発問題が長期化して運転停止の原子炉が増えれば、おのずと国内の電力供給は落ち込みます。その不足する電力補うため代替エネルギーとして、これから最も脚光を浴びると見られているのが太陽光発電です。ここ10数年は、家庭用での普及が進んでいましたが、現在は公共施設、商業ビルなどの産業用部門でも徐々に設置が増えています。その現状を取材しました。 ▽年々減少傾向にあるものの、仕事と住む場所を失ったホームレスの数は、いまだ全国で1万3124人もいます(今年3月現在)。しかも東日本大震災以降、福岡のホームレスの数も増えていると言うことです。2004年に開所した『北九州ホームレス自立支援センター』では、現在、約50人のホームレスが入所し、ここで寝泊まりをしながら仕事を捜し、半年以内での自立を目指しています。去年3月までに、延べ634人の方が入所し、うち589人が退所。全国トップクラスの92%という高い自立率(就労・福祉)を維持しています。その理由は、全国で唯一行われている、とある就職支援システムにありました。ホームレスの『自立』に力を入れる北九州の取り組みを取材。福岡のホームレス事情に迫ります。