これまでの放送内容
2011年4月30日(土)
福岡の今を立体的にお伝えします。
▽『蒼海に消ゆ』1945年4月、沖縄に上陸したアメリカ軍に対して、同じアメリカ国籍を持ちながら「敵艦」に体当り攻撃をした日系アメリカ人、松藤大治少尉の生涯を紹介します。松藤大治は福岡県出身でアメリカ移民の両親のもとに西海岸で生まれました。15歳で現在の糸島高校に編入。その後、東京商科大(一橋大学)に入学しました。1943年、文科系大学生の徴兵猶予が無くなると同時に海軍に志願、戦闘機乗りとして訓練を重ねるうち、特攻隊に指名されます。そして1945年4月6日、鹿屋基地から沖縄の海に飛び立ち帰らぬ人となった松藤大治の生涯を、綿密な取材によりドキュメント作品として1冊の本に纏め上げた『蒼海に消ゆ』の作者、門田隆将氏をスタジオゲストに向かえておおくりします。 ▽『大離婚時代到来!~親子が別れる時』いまや国内では3組に1組が離婚するといわれるなか、毎年、約25万人の子供が親の離婚を経験、親子の交流が断たれる例が後を絶ちません。日本は離婚後、一方の親だけが親権をもつ「単独親権制度」で、約8割は母親が親権を持っています。しかし「親権」を持たない親が、わが子に会う「面会交流」の権利は法律で規定されていません。そのため、わが子に会いたいと思っても会えないケースが少なくなく、面会を巡るトラブルも増加しています。先進国の多くが「離婚後も父と母の両方が養育に関ることが子の利益につながる」と「共同親権」を取るなか、日本社会は増え続ける「離婚」にどう対応していけばいいのでしょうか。今、子供の福祉の視点に立った、法整備・サポートが求められています。取材しました。 ▽番組コメンテーターは、エッセイストの矢野寛治さんとホークス・杉内投手の代理人も務める酒井辰馬弁護士です。