これまでの放送内容
2010年8月14日(土)
福岡の今を立体的にお伝えします。
▽天気予報の始まりは戦争と深い関係があります。19世紀、英仏が対戦したクリミア戦争中、暴風雨で当時の最新鋭軍艦を沈没させてしまったフランス政府は、天気の予測について調査を開始。これを受けパリ天文台のルベリエ台長が天気図を作成し暴風の予測が可能であることを証明しました。ここから天気予報が始まったとされています。今ではTVで毎時間ごとに放送され、台風の進路や大雪の情報も早めに知ることができます。しかし戦争中の気象情報はトップシークレットでした。日本では1941年12月8日から軍の命令でラジオから天気予報が放送されなくなり、各地の気象台や測候所からの観測データは、全て暗号にされて中央気象台に送られるようになりました。戦争中、日本人の生活は苦しいものになっていきましたが、台風や嵐は当然、お構いなしにやってきます。1942年8月27日には大型の台風が九州に上陸し、戦争中最大の被害をもたらしました。1945年8月15日の終戦後、ラジオの天気予報番組の再開は8月22日でした。今週の『土曜ニュースファイルCUBE』は、お馴染みの気象予報士、手島準一さんが戦争中、気象予報士だった人を訪ね、当時の天気予報について話を伺います。