これまでの放送内容
2009年8月15日(土)
福岡の今を立体的にお伝えします。
▼あれから64年。今年も8月15日が訪れます。旧日本軍が東洋一と誇った太刀洗飛行場。現在の三井郡大刀洗町と朝倉郡筑前町にまたがる広大な飛行場でした。太刀洗飛行場は、第二次世界大戦が始まると、西日本における航空兵器機材の補給基地となり、飛行機の生産も開始しました。また少年飛行兵の基礎教育や訓練の場としても使用され、陸軍飛行機学校の開校に伴い、全国の陸軍機操縦士の3分の2を養成しました。その後、航空工場、通信班、気象班が設けられ、やがて航空関係一色となった大刀洗周辺は、空の一大基地にふくれ上がりました。昭和20年3月、二度にわたる大空襲で飛行場は壊滅。終戦とともに、明治陸軍は70年の歴史を閉じ、飛行場は開拓され、今や往年の威容はほとんど見るべくもありません。飛行場跡地には昭和40年11月キリンビール福岡工場が建設され、今も稼動しています。太刀洗飛行場の歴史を取材しました。(参考:「証言 大刀洗飛行場」福岡県三輪町刊)