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2009年8月1日(土)
福岡の今を立体的にお伝えします。
▼1944年6月、日本で初めて空襲されたのは当時『鉄の都』と呼ばれた八幡の町でした。中国内陸部から爆撃機が往復飛行が可能な日本本土の一番大きな工業都市という理由で、ターゲットになったのです。その後、サイパン、テニアン、グアムなど北マリアナ諸島が米軍に占領され、日本各地が空襲されていきます。1945年8月8日、終戦の1週間前、八幡は再び大規模な空襲に見舞われます。それはこれまでの製鉄所を狙った攻撃とは違い、町と人を焼き払う作戦でした。八幡市(当時)だけで2000人以上の犠牲者を出す、悲惨なものでした。『CUBE』では当時の空襲を体験した方々の生の声とともに、北九州在住で、かつて八幡製鉄所に勤務した直木賞作家・佐木隆三氏が伝えます。 ▼夜釣り用の光る“うき”やコンサートを彩る“ペンライト”など化学発光商品のトップメーカー「ルミカ」。福岡・古賀市の企業です。1960年代、アメリカで研究開発が進んでいた熱を発しない発光物質。これを同社創業者が約30年前に、光るうき「ケミホタル」として製品化に成功。大ヒット商品となりました。現在、化学発光機能を備えた防災グッズに注目が集まっています。