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２０２３年１１月ネパール西部を襲った地震で被災者は家族や住宅など全てを失いました。大災害で更に貧困から抜け出せなくなった住民の現状を倉田大誠アナが取材しました。

２０２３年１１月、ネパール西部の山岳地帯をマグニチュード６．４の地震が襲いました。深夜に起きた強い揺れで、簡素な造りの住宅は倒壊し、１５０人以上が死亡、被災者の数は２０万人に達しました。地震発生から半年、フジテレビの倉田大誠アナウンサーが首都カトマンズから１日かけて同国西部の被災地へ。被災地では、地震で倒壊した郡庁舎や多数の住宅が手付かずの状態で放置され、住民は被害を逃れた親族に身を寄せたり、仮設住宅でいのちを繋いでいました。ネパールは人口３０００万人の内陸国で、ヒマラヤ山脈を擁し世界遺産の歴史的建造物が立ち並ぶ一方で、近年の気候変動で、土砂崩れや洪水など大規模な自然災害が頻発し、住民たちは翻弄されています。倉田アナウンサーは、被災地でも、二次災害の危険から集落ごと移転を迫られた村、水源を失い一日に何度も水くみをして母親を支える少女、そして家と息子を地震で失い途方に暮れる母親を取材しました。支払われる筈の支援金が滞り、住民は貧困から抜け出せない状況に陥っています。現金収入を得るため大半の男たちは国外へ出稼ぎに出て、村には女性と子供達しか残っていません。観光立国で災害大国でもあるネパールの、知られざる厳しい現実をご覧ください。

倉田大誠（フジテレビアナウンサー）