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これまでの放送内容

2016年6月5日(日)

電気・ガス・水道料金ゼロ~テンダーの思い~

鹿児島の山里で電気ガス水道を契約せずに独自の術で暮らす”テンダー”こと小崎悠太。彼のライフスタイルを通して、今日本が対峙すべきエネルギーや食料問題を考える。

 電気・ガス・水道。我々の生活に欠かせないライフラインを一切契約せずに暮らす男が鹿児島の山里に住んでいる。小崎悠太、32歳。通称テンダー。髪の毛は伸び放題、冬の時期でも裸足にサンダル。木に登って昼寝するのが至福の一時。住まいの家賃は年間1万円。単なる節約生活を送る若者かと思いきや、暮らしの至る所に「環境」に対する思いが詰まっていた。1年半前、テンダーは高齢化率8割を超える鹿児島県南さつま市金峰町長谷集落の空き家に移り住んだ。築44年の住まいで、裏山から引いた水が出るし、薪を燃やして、調理もできる。電源は太陽光だ。テンダーがこの生活を送るようになったのには、父親の存在が大きく影響している。
父・徹さんは、国内の大手製造会社に勤務し、福島第一第二原発など原子炉圧力容器の設計に携わってきたエンジニア。テンダーは幼いころから原子力が日本の未来を切り開く鍵になると、父から聞いて育った。そして23歳のとき、知人からの誘いで青森県六ケ所村に1年間滞在。改めて暮らしや電気について考えを巡らせた。そして、辿りついたのが、環境に出来る限り負荷を与えない今の生活だった。テンダーは今の暮らしを自己完結させようとは思っていない。「発信」こそが自分の役割だと考えている。
エネルギーや食糧の問題は、今日本が対峙しなければならない重要な課題だ。テンダーの暮らしには課題を解決するヒントが隠れているのかもしれない。

出演者:小崎 悠太 【ナレーター】 上片平 健(KTSアナウンサー)

制作局鹿児島テレビ放送(KTS)

2016年5月28日(土)

父と子のリング

プロボクサー湯場忠志は地元宮崎から世界を目指すが、その夢は叶わなかった。そしてその夢を息子海樹が受け継ぐ。父と子の挑戦が新たにここから始まる。

日本タイトル5階級王者元プロボクサー湯場忠志は地元宮崎のジムから世界を目指し19年間闘い続け、その夢の叶わぬまま引退した。その父の闘う姿を幼い頃から見続けた息子海樹は幼少時はボクシングをする気は無かったが、父の史上初日本タイトル4階級制覇の試合を観て、その歓声と拍手に感動し父の夢を引き継ぎボクシングの名門日章学園高校でボクシング部に入部。ほとんどの部員が中学校からボクシングを始める中、高校から始めた海樹はわずか1年余りで九州チャンピオンに。昼は学校で、夜は父が引退後宮崎で始めたジムで共に高校日本一に向け練習に力が入る。そして迎えた全国インターハイ。ところが3回戦で優勝候補とあたることに。急きょ応援に駆け付けた父のもとで試合に臨むが、判定で負けてしまう。多くを語らず帰る父からメールが届く。自分の果たせなかった宮崎から世界を目指すという夢は父から息子に託された。

出演者:湯場忠志 湯場海樹 戸高秀樹

制作局テレビ宮崎(UMK)

2016年5月22日(日)

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申年の御田舞~1200年の思いをつなぐ~

継承が難しくなっている伝統芸能。1200年の歴史を守るため、奮闘する地域の人の姿を追いました。

1200年の歴史があると言われている、佐賀県神埼市の仁比山神社に伝わる「御田舞」。五穀豊穣を祈り地元の男性約30人によって12年に1度神様に奉納されるが、近年若者が減少し、舞の伝承が難しくなってきている。未来に舞を残していくために試行錯誤を繰り広げる地域の人たちに密着したドキュメンタリー。

出演者:【ナレーター】 鈴木恵理香(サガテレビアナウンサー)【構成】 皆田和行 【撮影】 松竹要司 藤永太陽 【編集】 木場淳之 【ディレクター】 鈴木恵理香(サガテレビアナウンサー) 【プロデューサー】 瀬戸島正治(テレビ西日本) 北村寛典

制作局サガテレビ(STS)

2016年5月15日(日)

終戦のチンチン電車

映画監督・川島透が追う『終戦のチンチン電車』。福岡市を走った路面電車の知られざる戦争の時代の出来事。運転台に立ったのは13歳の少年だった。

太平洋戦争末期。空襲で焼け野原になった福岡の街を、市民の唯一の足であった市内電車(西鉄福岡市内線)は奇跡的に走り続けた。チンチン電車と呼ばれ親しまれてきた市内電車。運転手も車掌もその多くが召集され、運転継続は不可能かと思われたチンチン電車だったが、窮余ともいえる策で動き続けた。何とその運転台に立ったのは、勤労動員された旧制中学、修猷館の生徒たちだったのだ。当時、国民総動員態勢に例外はなく、中学生たちも各軍需工場や飛行場建設や男手が足りなくなった農村に狩り出された。そんななか、修猷館の生徒たちの一団に下った命令は、市内電車の運転手。不安を訴える者、子供の頃の夢が叶ったと喜ぶ者、一報を聞いた生徒たちは大騒ぎだった。なにしろ彼等は中学の二年生、戦時の自覚があったとは言えまだ13~14才の少年たちだった。この話を福岡出身の映画監督、川島透が知ったのは福岡天神の古本屋。2014年のことだった。川島の心を揺さぶったのは福岡の大動脈を守ったのが僅か13~14歳の中学生であったこと。「この実話をドラマにしたい」川島の映像作家の心に火が付いた。

出演者:川島透(映画監督)

制作局テレビ西日本(TNC)

2016年5月8日(日)

心のふるさと絵筆にこめて

那覇市出身の画家・新城喜一さん。戦争で失われてしまったかつての故郷の姿を一筆一筆に思いを込めて現代に甦らせる。自らの絵を通して伝えたいこと・・・その思いに迫る。

かつて沖縄に広がっていた赤瓦の屋根の街並みや豊かな海に囲まれた情緒溢れる島の風景それは70年前の戦争によってほとんど破壊され、今は見る事が出来ない。那覇市出身の画家・新城喜一さん82歳。戦争やその後の復興の過程で失われてしまったかつての故郷の姿を一筆一筆に思いを込めて現代に甦らせる。時代の流れと共に昔の沖縄の姿を知る人も少なくなっていく中で、幼い頃の記憶や思い出を辿りながら昔の沖縄を描き続ける喜一さんの創作活動の根底には一つの信念がある。歌や踊りなど芸能が盛んな沖縄で古くから庶民に親しまれてきた沖縄芝居が画家としての原点だと語る喜一さん。自らの絵を通して伝えたいこと・・・その思いに迫る。

制作局沖縄テレビ放送(OTV)

次回放送内容

OA:2024.08.04(日)

 コロナ禍で4年ぶりに開催された熊本県原爆死没者慰霊式典。「広島・長崎を最後にせんと行かん」と壇上でそう訴えたのは天草市に住む川原征一郎さん82歳です。自身も長崎原爆の被爆者です。3歳の時の被爆が自身の生き方や価値観に影響を及ぼしたのかも知れません。川原さんは命という言葉に敏感です。その想いを趣味の折り紙(動物)で表現し、地域の人々に命の尊さや平和の大切さを伝えています。折り紙のレパートリーは今や2000を超え、市民講座や小学校などにも講師として招かれ“折り紙先生”とも呼ばれています。折り紙を本格的に始めたのは、勤めていた水族館時代でした。見学に訪れた子ども達に折り紙を使って海の生き物(イルカ)の話をしたところ興味を持ってもらったのがきっかけでした。川原さんは海の生き物から気付かされたものが多く、特にイルカとは触れ合う日常の中で命との向き合い方を学びました。数奇な被爆体験がそうさせたのかも知れません。川原さんは還暦を過ぎた或る時、不思議な夢を見ます。写真の中でしか知らない父親が夢枕に現れたというのです。命の繋がりを実感した不思議な体験だったと述懐します。番組は、被爆した3歳のあの日から82歳になった今も歩み続ける川原さんの命の軌跡と希望の日々を描きます。

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