ページトップ
TNCメニュー

旅日記

2011.04.15

記念すべき第一回目 '11/04/15 放送

記念すべき第一回目の日記を書く事になった矢野ペペです。
レギュラー化1回目の行き先は種子島でした。

この番組は基本、車移動です。
今までの車移動の最長は福岡―京都でしかも往復。
このぐらいの距離になるとケツがカチカチになって

「おしりがフランスパン状態」になります。

これを経験した僕らはいくら島とはいえ九州。
今回の種子島も感覚的には天神―西新ぐらいの距離感です。
昼過ぎに福岡を発ち、いざ種子島に。
ハンドルを握るのはもちろん、ゴリパラ見聞録のドライバー、自称西新のシ
ューマッハ斉藤優。軽快なドライビングで高速を疾走。


途中、僕がもよおして、トイレのリクエストも2つのサービスエリアをスル
ーするほどの運転ぶりで無事、高速船乗り場に到着。

フェリーで1時間半揺られて、目的地の種子島に着きました。
着いてびっくりしたのは夜の7時なのに真っ暗!しかも人がいない。
いつもならここから車で宿を探したり、ご飯屋さんに行ったり聞き込みする為
に町の中心部に移動するんですが、車は鹿児島に置いてきたんで足がない。

さあ、どうするかという事でゴリパラ名物、内輪もめが始まりました。
「1回喫茶店をはさみましょう。」と末っ子感全開で、すぐ休憩したがる斉
藤。「いやいや、まず宿やろ。」と一番ワイルドなビジュアルなのにお風呂と
寝る場所にはとってもナイーブなゴリさん。
「とりあえず一服しましょう」と責任感ゼロの僕。
ひとしきり小競り合いをした後、「島の中心部に行こう。」と結論。
ただ土地勘があるはずもないないので聞き込みをしようとしたんですが…
人がいない。

とりあえず明かりのある方に歩いていくと、スーパーとコンビニを足して2で
割ったようなお店を発見。
そこのお客さんに「中心部はドコですか?」と聞いたらまさかのレスポンス。

「ココです。」

街灯ゼロ、見渡す限り光を放つ店はこのお店とあと二軒のみ。

しかし幸運な事に残りの二軒の光を放っていた居酒屋さんが旅館もやっている
という事でどうにか宿を確保。

しかもレンタカーもやっているという事で車も確保。
予算の関係上で、1人部屋にするか、3人で1部屋に泊まって郷土料理を食べて
いくかどちらかを選択しなければならず、ゴリさんが当然のごとく郷土料理を
選択。

あの二人と一緒に寝るなんて考えられない意外にデリケートな僕は自腹で一人
部屋も考えましたが、ぐっと飲み込み、食事へ。
宿の近くの最後の光を放つ居酒屋に行くと夫婦で郷土料理をやっている店
だったので迷わずそこへ…

というかそこしか明かりがついてなかったんですけどね。

でも入ってみて大正解!ご飯はうまいし店員さんの夫婦は気さくで、最後は僕
ら三人と夫婦と五人で飲んで楽しい晩ごはんでした。
ただ斉藤だけは郷土料理のリポート中にコメントに困って
「やっぱ島だな~」
と言うあいまいなコメントを連発し、ディレクターに怒られ、ヤケ酒で酔いつ
ぶれていました。


別れ際にお店のお父さんお母さん、僕らとで写真を撮って宿へ。

この番組、どんな時もずっとカメラが回ってるんで、宿に入って寝るまでの時
間が、唯一の貴重なプライベートタイムなんですが、今回は三人部屋。


ブサイクなくせに結婚して子供もいるという事で、あの二人はさんざん恋愛論
を語りだし、いかに僕がダメ人間で勇気がないと叱られるし、それがようやく
終わったと思ったら、最近子供が産まれたゴリさんが、無言で子供の写真を僕
の顔の前にかざしてくる。

ゴリさんのニタニタした顔が本気でムカツイたんで、全力で無視してやりまし
た。斉藤はすぐに熟睡。その後、携帯の写真を見ながらゴリさんも就寝。

さっきも言いましたが意外にデリケートな僕は、人がいると寝付きが悪いので
1人で本を読んでました。
やっと眠たくなってきたので電気を消して布団に入ると…

何を思ったのか、隣のゴリさんが寝ぼけて僕の手を握りしめてくる。

もう地獄です。

思いっきり振り払って目を閉じると、今度はあまりに豪快な歯ぎしりをしだし
ました。

その音は、歯ぎしりと言うにはあまりに大きく、このままではその音で僕の脳
みそが深刻なダメージを受けると思い、ゴリさんの腕を全力でツネってやりま
した。
ゴリさんは
「うぅっ」
と、断末魔のようなうなり声を上げて静かになりました。

そんなこんなで、どうにか就寝。

次の日は8時出発で目的の千座の岩屋へ、行こうと思ったんですが、昨晩、ゴ
リさんが「てつや村」にあまりこだわるので、一同しぶしぶ付き合いました。
結果は…案の定、時間を浪費しました。

さて、気をとりなおして、依頼者のお母さんに孫のビデオレターを届ける為に
お母さんの職場へ。
感動を期待していた僕らですが、途中の電話で
「2週間前にも会った」
というまさかの事実が発覚。

「何のためにわざわざ種子島に来たんだろう?」
と湧き出る疑問をみんなで必死なんとか押さえ、無理やりポジディプな結論を
出しました。

「2週間あったら子供は成長する」

この考えを支えに、ビデオレターを依頼者のお母さんに見せ、泣いてもいない
のにティッシュを手渡すクールなボケをカマして終了。

依頼者のお母さんに別れを告げた後、有名なロケットの基地を見にいきました。


大自然の中にあって森の中に発射台が立っている景色はエヴァンゲリオンの第
三新東京市みたいでした。

感動した僕とゴリさんでしたが、斉藤は正直どうでもよかったみたいで、そそ
くさと車に戻ってました。おそらく彼には夢とか、ロマンというものが理解で
きないのでしょう。

さあいよいよ、今回の目的地である千座の岩屋へ出発。
途中、マングローブの森を発見したり、サトウキビを食べたり南国を味わう僕
ら。その後ようやく千座の岩屋に到着。


岩屋はその名の通り千人が座れるくらい広くて神秘的な所でした。
無事、写真を送って返信を頂き今回の旅は終了しました。

初めての種子島でしたが、人がとっても気さくで優しいなと思いました。
居酒屋のお父さん、お母さんから始まりマングローブの横をトラクターで走る
おいちゃん。サトウキビをくれたおじいちゃん、おばあちゃん。

見ず知らずの僕らにまで何でこんなにやさしんだろう?
色々考えて僕の出した答えは

「やっぱり島だな~」

と斉藤が苦し紛れにいったコメントと同じ結論になってしまいました。
もしかしたら、あながち斉藤の表現は間違ってないのかも知れません。

  • LINEで送る
ページの先頭へ