対馬西沖で獲れるあなごを『対洲黄金あなご』としていち早くブランド化し、その美味しさを発信、自らの店舗でも提供する。
匠はあなごと向き合い35年が経つ。近年、地球温暖化の影響で夏場にあなごの漁獲量が激減しているという。しかし匠は現実を受け止めながら、あなごを余す所なく使い、その美味しさを発信し続ける。
対馬を離れ福岡でセールスマンをしていた匠は、対馬の魚の魅力に注目。地元に戻り海産物の行商を経て本格的に魚の仲卸を始める。その後、あなごをメインにし、様々なアイデアであなごの魅力を広める。
韓国との領海付近で獲れる『対洲黄金あなご』は下処理された後、急速冷凍して料理店やホテルへの発送もおこない、自らの店でも提供する。その加工商品は、農林水産祭で天皇杯を受賞するなど高い評価を得ている。
長崎県対馬市にある、匠の作業場を訪ねる。そこで、深海に生息し日焼けしない胴体が黄金色に輝いて見える事から名が付いた『対洲黄金あなご』と対面。匠の店で提供されているブランドあなごを食す。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。10月の匠は、長崎県対馬市の島居孝廣さん。対馬西沖で獲れるあなごを『対洲黄金あなご』としていち早くブランド化し、その美味しさを発信する匠の“志と技”、ぜひご覧ください!