国の伝統工芸品に指定される『都城大弓』。200を超す竹弓づくりの工程すべてを、手作業で丹精込めて仕上げる。
匠の息子・慶太郎。父である三代目横山黎明の元で修業し10年が経つ。二代目は製造者組合を作り、三代目は販売店を構えた。四代目の慶太郎は、いま何を思うのか?父は何を期待するのか?
弓の材料は、ほとんどが南九州産。竹、そして芯には 櫨、楓が使われる。しかし、山林伐採などで激減している現状を危惧する匠は、今までにはなかった、「カーボン内蔵」の弓を生み出す。
国の伝統工芸品『都城大弓』。真竹の切り出しから始まり完成まで、200以上の工程すべてを一人の弓師が手作業で仕上げる。今回の匠・三代目横山黎明は、二代目の言葉を今も忘れず精進する。
宮崎県都城市で弓を手掛けて100年を超える、横山黎明弓製作所を訪ね、「工芸品」としての素晴らしさを実感する。さらに「道具」としての側面を持つ『都城大弓』の魅力を弓道場で味わう。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。7月の匠は、宮崎県都城市の三代目横山黎明さん。国の伝統工芸品『都城大弓(だいきゅう)』。200を超す竹弓づくりの工程すべてを手作業でおこなう匠の“志と技”、ぜひご覧ください!