ちゃんぽん・皿うどん発祥「中華料理 四海樓」の四代目。華僑文化の継承や長崎の観光振興にも尽力している。
100年に一度の変革期という長崎とともに、戦争や災害、コロナ禍などを経験してきた四海樓。その四代目としての立場も現在変わったという。そんな陳がいま、大事にしている言葉とは。
大きな災害があったとき、新地中華街の店主らと炊き出しに向かっている陳。被災地では様々なことを気づかされたという。そのうちの一つ、水の貴重さだ。それから水を使わず温かいちゃんぽんを作ることができないかと考え始めた。
二十代の陳は長崎を出て、先代たちとは別の道へ進んだ。四代目経営者として必要なスキルをつけるためだったという。四海樓へ入ったのは29歳の頃。代々、ある華僑の言葉を大事に持ち続けている。
観光客も多く訪れる「四海樓」。2階にある「ちゃんぽんミュージアム」で四代目の陳優継に話を聞いた。「ちゃんぽん」を考案した曽祖父。100年以上変わらず受け継がれるのは味、そして理念だという。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。1月の匠は長崎県長崎市の陳優継さん。ちゃんぽんと皿うどん発祥の「中華料理 四海樓」。変化する長崎を100年以上見てきた老舗の四代目が見据える、長崎の未来とは?ぜひご覧ください!