2011年、突如起こった塩糀ブーム。その立役者、塩糀を考案したのが浅利妙峰だ。
今は店舗販売だけでなく、通販、特に海外の通販サイトにも力を入れている。海外在住でも簡単に糀屋本店の商品が手に入るようになった。糀の未来を担う次男・吉岡良徳は欧米での糀の使われ方に着目する。日本では考えられなかった新たな食文化が生まれているという。
糀の魅力を伝える講演活動は日本だけでなく海外にも及ぶ。これまでヨーロッパ、アメリカなど12か国で講演と料理の試食を兼ねた講習会を行ってきた。そんな旅の途中に、手軽に持ち歩ける糀商品を開発するきっかけとなる事件が起きた。
浅利は糀の魅力を伝える講演会を全国各地で開催している。多い年には年間50回を超えた。講演会以外にも糀を使った料理のレシピを紹介する著書を多数発行している。糀料理のレシピは素材の数だけ、無限にあるという。まさに糀を世に広げる伝道師だ。
糀屋本店は江戸時代に創業した糀製造の老舗。糀は当時のまま、今も手作業で作られている。浅利は考案した調味料「塩糀」の商標登録をしなかった。独占せず、SNSなどを通して作り方、その良さを広く紹介し、普及に尽力する。その結果「塩糀」は斜陽産業だった糀業界を復活させることになる。
味噌などの材料として使われる糀が、「塩糀」という名の調味料に形を変え、家庭でも使われるようになった。2011年、突如起こった塩糀ブーム。その立役者、塩糀を考案したのが浅利妙峰だ。大分県佐伯市の糀屋本店を訪ね、塩糀を使った料理を紹介する。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。10月の匠は大分県佐伯市の糀屋本店 浅利妙峰さん。2011年、突如起こった塩糀ブーム。その立役者、塩糀を考案した匠。国内外で講演活動を行う、糀を世に広げる伝道師!ぜひご覧ください!