阿蘇の大自然に抱かれた牧場で、国際食品コンクールで日本初の最高ランク三ツ星を受賞した『ASO MILK』を製造する。
『ASO MILK』の瓶や阿部牧場のシンボルマークには、匠のデザインへの想いが詰まっている。牛飼いをしながらでも絵は描けると酪農の道を選んだ匠は、いまや阿部牧場の商品に限らず、阿蘇の未来をもデザインする。
2021年にオープンした『ASO MILK FACTORY』には、ミルクはもちろんスイーツも味わえる、阿蘇を楽しみ、より知ってもらう場所だ。匠は、イタリアにスタッフを派遣しチーズづくりにも力を入れている。
九州北部豪雨、熊本地震で被害を受けたが、粘り強く前へ進んできた阿部牧場。匠は、阿蘇の大地や水の恩恵を受けて酪農を続けられている事に感謝する。そこで匠は動く。阿蘇への恩返しが始まった。
幼い頃に飲んだ、搾りたてのミルクの味が忘れられない。その味を追い求めて酪農を続ける匠が大切にしている事、それは「牛づくりは草づくり、草づくりは土づくり」。そのサイクルの中から理想のミルクが生まれる。
750頭の牛たちがのんびりと生活する阿部牧場に匠を訪ねる。阿蘇の草原で育った牧草を食べ、山の水を飲んで出来るミルクはまさに自然の恵み。牛たちが健康に育つ事が良いミルクに繋がると、匠は言う。
優れた技術を持つ九州各地の匠たちを紹介している「匠の蔵」。6月の匠は、熊本県阿蘇市の阿部寛樹さん。雄大な阿蘇の自然に抱かれた牧場で、オリジナルブランドのミルク「ASO MILK」や様々な乳製品づくりにチャレンジする匠の“志と技”、ぜひご覧ください!