放送局を支える映像や音響、照明などの最新技術を紹介する展示会が、福岡市で開かれています。
17日に福岡国際センターで始まった「九州放送機器展」には、放送局で使われているカメラや照明器具などが一堂に会し、関係者らが最新技術を見学していました。
21回目を迎えたこの展示会では、従来の放送の枠を超えて技術革新を起こそうと新たに「スタートアップ企業ゾーン」が設置されています。
◆記者
「看護師さんを呼んで」
◆看護師役
「どうされました?大丈夫ですか?」
この企業が開発したのはオンライン看護システム。
寝具の下などに機器を設置して呼吸や脈をリアルタイムで計測します。
離れた場所にいる看護師らが24時間体制で数値を見守っていて、異常があった場合にはテレビ電話ですぐに連絡が取れるということです。
また、中にはゴルフを使った一風変わった取り組みも。
九州産業大学などが開発したのはスポーツをしている際の集中力を確かめるシステム。
脳波が記録できる器具を頭に付けてボールを打つとスマートフォンの画面に脳波が表示され、集中しているかどうか計測できます。
スポーツ選手のメンタルトレーニングなどで活用が期待されているということです。
◆九州産業大学 萩原悟一 准教授
「この技術はアスリートの心理状態を可視化できるので、テレビで見るアスリートがどれくらい集中しているか、どれくらいストレスがかかっているか見ながらスポーツを観戦できるとおもしろいかなと思ったのが(開発の)きっかけ」
「九州放送機器展」は18日まで開かれています。