ﾄﾞﾗｲﾌﾞﾚｺｰﾀﾞｰが一部始終を捉えていました｡

目の前を走っていた車が突然､踏切の真ん中で立ち往生した場合､あなたならどういう行動をとりますか?

◆男性
｢踏切がありますけど､あの真ん中です｡なかなか動き出さないので何かあったんだなって思ったんですよ｣

取材に応じるこの男性ｰ

10月3日､福岡県柳川市三橋町下百町の踏切で｢あるﾄﾗﾌﾞﾙ｣に遭遇しました｡

◆男性
｢これは助けに入らないとまずいなと思った｣

<男性の車に設置されたﾄﾞﾗｲﾌﾞﾚｺｰﾀﾞｰの映像>

｢(ﾄﾞﾗｲﾌﾞﾚｺｰﾀﾞｰ音声)間もなく踏切です｣

前方の車は踏切の手前で一時停止します｡

この後､異変がｰ

なぜか線路上で車が立ち往生してしまったのです｡

このままでは大事故になってしまいます｡

男性はすかさず車から降りて停まったままの車に駆け寄りますが･･･

びくともしません｡

◆男性
｢動かないな､押しても動かないなと思ってたんですよ｡1人では無理だろうと｣

その時!

現場に居合わせた男性が次々と集まってきました｡

3人で車を押しますが､それでも車は動きません｡

両端の2人が運転手に声をかけ､男性は｢非常ﾎﾞﾀﾝ｣を押しにいきます｡

そして､もう1度車を押すとｰ

3人の協力で車は前進し､無事､踏切から離れることができました｡

◆男性
｢とにかく早く出そうと｡皆さん方の自発的な意思だと思います｡踏切だからいつ電車がくるかわからない｡よかったの一言｡事故なく押し出せてよかった｣

危機を救った3人の救世主｡

その後､男性はﾄﾞﾗｲﾌﾞﾚｺｰﾀﾞｰの映像をTNCに投稿しました｡

その思いをたずねるとｰ

◆男性
｢助けるｼｰﾝなどもﾄﾞﾗｲﾌﾞﾚｺｰﾀﾞｰはいっぱい記録していると思うので､そういったいいところも投稿して取り上げていただいたら､(世の中が)いい方向に向かうんじゃないかなと思った｣

男性は｢とにかく大事故につながらずによかった｣と話していました｡