◇阪神2-10ソフトバンク(5日・甲子園)
得意だった交流戦で低迷しているソフトバンクが逆転で6試合ぶりの白星を挙げた。
4日の同カードまでDH制ではない敵地での交流戦は7試合で0勝。好調だった牧原大の離脱が追い打ちをかけ1試合平均2得点と苦しんでいたこともあり、ベンチはオーダーにメスを入れた。阪神先発のルーキー左腕・伊藤将に対し、真砂をプロで初のクリーンアップとなる5番で起用した。
0-2の6回、1死から安打で出塁した柳田を一塁に置いての3打席目。2球目のチェンジアップを引っ張って左中間への二塁打を放った。柳田は猛スピードでホームへ駆けヘッドスライディングで生還。ベンチが湧き上がる中、打った真砂は送球間に三塁まで進んだ。
「ギータさん(柳田)が塁にでて、チャンスを広げていくんだ、 自分で流れを変えるんだ、という強い気持ちで打席に立ちました。ギータさんがよく走ってくれました。まず1点返すことができて良かったです」
柳田と自主トレをともにする真砂は6月初のスタメン起用で”師匠”の柳田をホームにかえす価値ある快音。チームにとっては1日DeNA戦の4回に中村晃が二塁打を放って以来38イニングぶりの適時打だった。この回さらに甲斐の逆転2ランが飛び出し、最終的にチームは6月初の2桁得点、2桁安打で快勝した。
敵地での交流戦8戦目で初めて勝ったソフトバンクは1分けを挟む連敗を4で止めた。