公式戦開幕からちょうど2カ月、東浜巨投手(30)が26日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で今季初登板初先発する。昨年は開幕投手を務めエース千賀や石川とともに先発ローテの柱としてフル回転。今年もリーグ連覇へ欠かせない存在だが右肩不調などで出遅れた上、実戦初登板だった2軍戦で足に打球が当たるアクシデントにも見舞われた。千賀が負傷離脱しているチームの現状をどう受け止め、どう巻き返すのか。1軍昇格が決まる直前、ファームで調整中の右腕をTNC野球解説者の池田親興氏が直撃した。(取材は5月中旬、本文敬称略)
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池田 お久しぶりです。ずいぶんご無沙汰していますね。
東浜 お久しぶりです。
池田 今の状態はどうですか?
東浜 投げることに関しては不安なくできているので、あとはピッチングのパフォーマンス自体を上げていくだけです。
池田 一度は状態が上がってきたけど、不運にも打球が当たって、また調整をやり直しました。その辺りの誤差はどうでしょうか。
東浜 その辺はうまくいかないところが正直ありましたが、かばいながらということは逆にしたくなかったんです。なかなか難しかったですが、今はパフォーマンスをあげることに集中してできています。
池田 自身のSNS上に「自分がやることは全てやった」という投稿がありました。東浜投手にして珍しいなと思いながら拝見しましたが。
東浜 いや、やっとここまできた、長かったなという思いと、ここから前向きにと思って投稿しました。
池田 どちらかというと自分自身に対して投稿したという感じ?
東浜 そうですね、自分に言い聞かせるような形で投稿しました。
池田 順調なら5月半ばあたりに1軍で投げるかなと思っていました。(2軍戦で)3本のホームランを打たれた試合もありましたが、納得ができなかった?
東浜 そうなんです。自分が思っているのと実際のボールのギャップがすごすぎて。いいボールも何球かはありましたけど、そこは実戦で投げながら修正していかないといけない。圧倒的にそこがちょっとまだまだかなと感じました。でも、投げられていることはプラスなので、技術面に関してはこれからどんどん上げていきたいです。
池田 段階を踏んでここまできていますが、本人的には1軍昇格はずばりどのタイミング?
東浜 一日も早くというのは思っていますし、絶対に今月中には1軍に上がらないといけないと思っています。
池田 今の1軍は先発ローテの状況も厳しいです。どういうふうに見ていますか。
東浜 正直、申し訳ないなというのが一番です。本当にもどかしい。去年、開幕投手をさせていただいて、本来そういう投手が今年もいないといけないというのが普通で、そこに立てなかったというところも僕としては本当に情けないと思いながらずっと過ごしているので。そういった意味では試合を見ていてもどかしさを感じています。
池田 本当に、ファンにとっても「東浜ロス」というのはあるでしょうしね。今パ・リーグは本当に混戦で、東浜投手にとっては今から開幕しますよという状況では。
東浜 いや、本当にその通りで、僕の中ではここからがスタートだと思っているので。1軍に上がったら、チームに本当に勢いをつけていきたい。
池田 一日も早く帰ってきてほしいですね。
東浜 そうですね。今度はドームで会えるようにしたいと思います。
池田 頑張ってください。しかしよく焼けてるね(笑)
東浜 そうですね。だいぶ暑くなってきて、早く涼しいところで野球がしたいなと思っています(笑)
(TNC「ももスポ」25日オンエア・YouTube「ももスポチャンネル」より)