◇日本ハム2-5ソフトバンク(14日・札幌ドーム)
好投した石川が3月26日の開幕戦以来、約1カ月半ぶりの白星となる2勝目を挙げた。
2回2死一、三塁のピンチをしのぐなど6回まで3安打で無失点。打線は日本ハム先発の伊藤を打ちあぐねていたが、5回に上林の適時打で先制し、6回は柳田の適時二塁打、さらに長谷川も2番手の公文から2点二塁打を放ち4-0とリードを広げた。
7回には上林がこの日3安打目の2号ソロ。試合前まで援護率(1試合=9イニングあたりの打線の援護点)がリーグの規定投球回到達投手で下から3番目に低い2・94だった石川は、開幕戦以来となる5点以上の援護を受けて7回のマウンドへ向かった。しかし先頭の大田にソロを献上。札幌ドーム通算8試合目の登板で初めて本塁打を浴び、なお2死一塁で五十幡に適時三塁打を許して降板した。
後を受けた津森が杉谷を三振に切って取り、石川は2失点。3点差のまま8回は岩嵜、9回をモイネロが抑え、チームは6カードぶりに初戦で白星をつかんだ。
石川は開幕戦から全て金曜に登板し、前週まで7試合で1勝2敗。全試合で6回以上を投げクオリティースタート(6回以上を投げて自責点3以内)を達成できなかったのは一度しかなかったが、エース級の投手と投げ合いが続いたことで打線の援護も少なくチームは曜日別の成績で2勝3敗2分けと唯一5割を切っていた(1試合のみの月曜を除く)。千賀不在でベンチがローテのやりくりに苦しむ中、金曜の夜を抜群の安定感で支え続けてきた右腕がようやく報われた。