3日に今季昇格した上林が初めてスタメン起用され本塁打を含む3安打4打点をマークした。
1番中堅で初回先頭は三飛。2打席目は4点を追う3回、1死から9番周東が安打を放ったところで回ってきた。バッテリーが周東の足を警戒する中、則本昂の外角高めへの直球を捉え中堅左のフェンスを直撃する適時二塁打。1点を返し逆転へのムードをつくり出した。
さらに5回、先頭の周東がバント安打で出塁した後、二盗に成功。無死二塁の絶好機に、9球粘った末の151キロ直球を右翼テラス席へ放り込んだ。
「うまく反応して振り抜くことが出来ました。先頭で佑京(周東)が塁に出てくれて、足でプレッシャーをかけてくれていたので打席の中で助けられたところが大きかった」
今季初安打の適時打、今季初アーチの2ランで勢いづいた上林の極め付きは1点差の9回だ。楽天の守護神松井を相手に打線が2四球を選んで粘り2死一、二塁。追い込まれながらの低めの変化球に食らいつき同点の左前打を放った。この一打でチームの負けは消滅。一塁上の上林は、工藤監督、小久保ヘッドらが拍手を送るベンチへ向かって両手を突き上げた。
この日は工藤監督の58歳の誕生日。上林はプロ4年目の17年5月5日のロッテ戦で9回に決勝の勝ち越しソロを放ちヒーローになった過去がある。工藤監督は就任後の誕生日に全勝こそ逃したが、土壇場で黒星が消え6戦負けなしとなった。
工藤監督の誕生日成績
◆15年 4〇3(ヤフオクドーム)決勝打=柳田 勝利投手=二保
◆16年 2〇1日本ハム(札幌ドーム)決勝打=松田 勝利投手=東浜
◆17年 3〇2ロッテ(ZOZOマリン)決勝打=上林 勝利投手=中田
◆18年 3〇0ロッテ(ヤフオクドーム)決勝打=柳田 勝利投手=武田
◆19年 7〇2オリックス(ヤフオクドーム)決勝打=今宮 勝利投手=ミランダ
◆20年 試合なし(開幕延期)
◆21年 5△5楽天(ペイペイドーム)