リーグ連覇、5年連続日本一を目指すソフトバンクのブルペンで泉圭輔投手(24)の存在感が増している。一度も2軍降格することなくシーズンを完走した昨年に続き開幕1軍入りした3年目は場面を選ばず投入され、リーグトップタイの16試合に登板しすべて無失点(5月2日現在)。球団に懇願して実現した自身のグッズも好評の188センチ右腕をTNC「ももスポ」MCの吉川貴司が直撃した。(取材・構成=大和拓未/取材日=4月27日)
ー好調の要因は?
具体的にはないけど、目の前の1試合1試合を抑えることだけ考えています。
ー昨年までと比べてどこが成長したと思いますか。
調子がいい時じゃないとバッターに向かっていける部分がなかったけど、今年は調子の良し悪しは関係なくバッターに向かっていけていると思う。それが去年とは違うかなと思いますね。
ー磨きがかかっている球種は?
今年はスライダーがいい感じで投げられています。自主トレでカットボールの練習をしていて、そこからカットがいい感じに仕上がりつつあった。それと同時にスライダーがよくなって、結果的にスライダーをよく投げています。
ーここまでチーム試合数のほぼ半分に登板していますが、体の疲れはどうですか。
千葉の3連戦(4月23〜25日)は投げずに体を休められました。ここから連戦が続くけど体と相談しながら、自分ができる限りしっかり投げたいです。
ーさて、泉投手といえばついにグッズができましたね(※昨オフの契約交渉の席でグッズの商品化を球団に要望、今季から発売中)。
ありがたいことに、去年は自分のグッズがなくて、球場を見回しても自分のグッズを掲げてくれる人はいなかったけど、今年はグッズを出すことがきまってからタオルとかを目にすることが増えました。選手としてはうれしいです。
ーグッズが誕生したときの心境は?
球団からグッズが出るとは言われてなくて、まさか契約更改で言ったことがこんなに早く進むとは思っていなかったので。びっくりしたことしか覚えていません(笑)。
ー結果にもつながってるのではないですか? 私も持ってますよ(ペンライトを見せながら)。
ははは! ありがとうございます。
ー投げてるときに気づいていますか?
投げてるときは見えません。球場自体が明るいので。
ーペンライト、何色で振られるのが好きですか?
紫ですね。乃木坂46さんが好きなので、その色ということで。
ーグッズに使われている「いずみん」というニックネーム。誰が言い始めたんでしょう。
僕ではなくて、グッズの制作を担当している方が「いずみん」として売っていきたいと言ってくれてたらしくて。グッズができて、ちらほら呼ばれるようになりました。嫌な気とかはないけど、違和感はありますね(笑)。
ーTNCのスタッフが泉投手のグッズを探しに行ったんですが、タオルが売り切れでした。
あら!それはうれしいですね。具体的に売り上げとかを聞く機会がないので、売り切れになっているならうれしいです。
ー今シーズンの目標を聞かせてください
去年も契約更改の時から言っていますけど50試合投げるのが一つ目標ではあるので、個人的には達成したいし、チームの日本一と、日本シリーズで投げることを目標に今年はやっていきたいです。
ー中継ぎで実績を重ねていますが、いずれはどこで投げたいですか。
少しずつステップを踏んでいく中で、勝ちパターンもそうですし、8回、最終的には9回も投げたいと思います。
ーということは、森投手からポジションを奪う?
いつになるかはわからないけど、中継ぎでやっている以上はそこを目指してやりたい。
ーちなみに、森投手とはその話をしたことは?あまりそんな話はしないけど「あなたには無理です」と言われました(笑)。僕も笑ってハハハハハ...って感じで返しましたけど、内心は闘争心メラメラで頑張りたいと思います。
(4月30日オンエア「ももスポ」より)