育成選手として入団したキューバ出身の新外国人、アンディ・ロドリゲス投手(22)が30日、来日後初めてシート打撃に登板した。
福岡・筑後のファーム施設で野村、渡邉陸、小林、高谷の4人と計9打席対戦。33球を投げて安打性の当たりは3本、3三振を奪った。強風が吹き荒れる中、直球の最速は151キロをマーク。1球ごとに周囲から「ヘイ、アンディ!」「ナイスアンディ!」などと声を掛けられながら”初登板”を終えた右腕は、充実した表情で「全体的に良かった。自信を持って投げられた」と振り返った。
ロドリゲスは昨年までキューバ国内リーグでプレーし、昨季は28試合で5勝3敗11セーブ、防御率1.94。2019年にはキューバ代表として国際大会「プレミア12」に出場した。今月14日の入団会見では「95マイル(約153キロ)は出る」と宣言。キャッチボールやブルペンでの投球を見た関係者が「すぐ支配下になれるのでは」と異口同音に口にするなど注目を集めている右腕が、実戦デビューへ向けての一歩を踏み出した。
ソフトバンクの支配下登録枠にはキューバ出身選手が3人在籍。このうちロドリゲスと同様に育成として入団したのは中継ぎ左腕のモイネロで来日1年目の17年に支配下入り、4年目の昨年は最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。
(取材=林竹里美)