◇ソフトバンク2-7日本ハム(26日・ペイペイドーム)
投手陣が崩れたソフトバンクがオリックスと引き分けた楽天にゲーム差なしながら勝率で首位の座を明け渡した。
先発の笠谷が今季最短の3回で降板。初回1死から四球をきっかけに失点し、2、3回は2死から四球を与えた。今季初登板で初勝利を挙げた後は3試合連続で勝ち星なしとなった左腕は「初回から攻める気持ちを持って全力でいった。2死からフォアボールを出したりリズムが悪かった。3イニングしか投げることができず申し訳ない」とコメントした。
後を受けた2番手のスチュワート、3番手の高橋純も流れを止められないまま点差が拡大。前カードのロッテ3連戦で計42安打を放った打線も4安打に封じられ、7回2失点の加藤に5年ぶりとなる福岡での白星を献上した。チームは日本ハム戦で今季初黒星。昨年から続いたこのカードの連勝は11で止まった。
ソフトバンクはエース千賀が今季初登板だった6日の試合で負傷し長期離脱。ローテを再編しながらやりくりしているが安定せず、投手陣はこの3試合の失点が11、8、7で計26失点と壊滅状態に陥っている。2勝の和田を除き複数勝利のない先発陣の防御率は4点台まで悪化した。
9連戦のスタートから4人の投手をつぎ込み計219球。11与四球と制球面の課題も露呈した。工藤監督は「いかにコントロールがないのかがそのまま出ている、四球の数もそう。もう一度、僕からもバッテリーコーチを含めて話をして、もう一度やり直すんだというくらいの気持ちを持ってやっていかないといけない」と強調。改善が急務となっている問題を改めて指摘した。
首脳陣は中継ぎへの配置転換も検討されていた高橋礼の出場選手登録を試合前に抹消した。2軍で好投していたマルティネス、二保が9連戦中に昇格することが濃厚だが、笠谷も不安定な内容が続いており今後もローテを固めるための模索が続きそうだ。