◇西武4-4ソフトバンク(18日・メットライフドーム)
敗色濃厚の9回に中村晃が値千金の今季1号を放ち、引き分けに持ち込んだ。
2-2の7回、イニングまたぎで登板した2番手の津森が勝ち越しを許し2-4。打線は8回にセットアッパーの平良からチャンスを築きながらも得点できず、2点差のまま9回を迎えた。
マウンドにはここまで無失点の守護神、増田。先頭のデスパイネが追い込まれながらも粘って四球を選び、中村晃に打順が回った。過去の対戦成績は28打数4安打、打率1割4分3厘と苦戦しているが、今季は2打数1安打で4年ぶりに安打を放っている相手だ。その右腕の初球、スライダーが真ん中付近へきたところを捉えて右翼席へ。増田から初本塁打となる土壇場の2ランで同点に追いついた。
その後、勝ち越すことはできなかったが、9回裏は左肘の腫れによる一時的な離脱から復帰した森が4日ぶりに登板して無失点。工藤監督は「あの一発で全部救ってくれた」と中村晃の一発を絶賛した。
ソフトバンクの引き分けは今季3試合目。今3連戦を1勝1敗1分けで終え、楽天に並ばれたものの首位の座をキープした。