◇西武4-4ソフトバンク(18日・メットライフドーム)
柳田が今季初の猛打賞となる4安打をマークした。
「2番中堅」で出場。初回1死、先発の平井から逆方向の左前へ運ぶと、その後に今季初盗塁も決め栗原の中前打で先制のホームを踏んだ。
3回に三塁内野安打、6回に右前打を放ち、この時点で猛打賞を達成。平井との通算対戦成績を18打数11安打、打率6割1分1厘としてバットが勢いづいたところで、4打席目で過去に1本も安打を打ったことのない剛腕との対戦を迎えた。
2点を追う8回、マウンドには昨年新人王で最速160キロを誇る平良。試合前までの通算対戦成績は7打席で6打数0安打3三振1四球だったが、カウント2-1からの4球目、内寄りの変化球をきっちり捉え右越え二塁打を放った。昨年のファン感謝イベントで、ファンに苦手な投手を質問されて名前を挙げていたのが平良。「ボールも速いし、クイックモーションでの投球も速い。今まで見たことのないタイプの投手だと思った。シーズンでも打ててないですしね」と告白していたその右腕から、通算8打席目で快音を響かせた。
「ゲーム前に平石打撃コーチ、スコアラーの方それぞれにアドバイスをいただき、そこで気付いたところがありいい結果につながった。打席の感覚が良くいいスイングができた。(盗塁は)走る方でも足の状態は万全だし、チャンスがあれば狙っていければと思う」
柳田は守備でも活躍し、1―2の3回無死三塁で中村の中飛を前進しながら捕球。タッチアップした森を本塁で刺し追加点を阻止した。開幕からいまひとつ乗れない試合が続いていた打線の大黒柱が、10試合ぶりの打点を記録した17日に続いての複数安打、さらに盗塁、好守とようやく本来の姿を見せつつある。