◇ウエスタン・リーグ 中日0-2ソフトバンク(16日・ナゴヤ)
今季初実戦だった2日の2軍戦で打球を左足首に受け負傷降板した東浜巨投手(30)が2週間ぶりに実戦復帰した。
先発で3回を無安打無失点、3奪三振。40球を投げ、直球の最速は144キロだった。マウンドに上がる際の心情を「打球飛んでくるなよ、と思いながら」と冗談ぽく明かした右腕は、まずは投げられたことにほっとした様子。「大事に至らなかったのが救い。しっかり投げることだけを考えて調整してきた。技術的なところはまだまだだけど、体に問題はない。無事に投げられたのは一安心」と振り返った。
3奪三振のうち、納得しているのは相手が直球を見送った1個だけ。他の2個は変化球が抜けた球だったといい、全体的な内容は「30点くらい」と冷静に自己採点した。
「何球か納得いく球はあったけど、全体的にはまだまだ。全球種を投げて、変化球もある程度まとまったところに投げられた。あとはまっすぐの出力」
右肩不調の影響などで出遅れた東浜は2日の2軍戦の2回、ピッチャー返しの当たりが左足首付近に当たりその場に倒れ込んで交代。わずか12球での降板となった。骨には当たっておらず打撲と診断され、当初の復帰プログラムから大幅に遅れる事態は避けられていた。
次回登板は21日の同リーグ・阪神戦(鳴尾浜)となる見込み。「一日も早く1軍の戦力になりたい思いはあるけど、前のめりにならないように。自分の状態を見ながら急いでやっていきたい」と意気込みを語った。
(TNC「ももスポ」16日オンエアより=取材・米多祐樹)