◇ソフトバンク4-3オリックス(15日・ペイペイドーム)
今季3度目の先発マウンドに上がった武田が打線に助けられ初勝利を手にした。
初回は10球で3者凡退の上々な立ち上がり。しかし2回以降は毎回ランナーを出す苦しい展開となった。
0-0の5回、1死二、三塁から昨季首位打者の吉田正をボテボテの捕ゴロ。何とか耐えたものの、なお2死二、三塁のピンチで4番中川に二塁内野安打を許し先制された。さらにT-岡田に右前2点打を浴びこの回3失点。この時点で勝ち投手の権利は遠のいたかに思われたが、直後の攻撃で打線がオリックス先発の増井を攻略し4点を奪い逆転に成功した。
5回を終えた時点で95球を投げていた武田に代わって6回から泉がマウンドへ。そこからリリーフ陣が無失点でつなぎ、武田は今季初白星を手にした。先発投手に2試合連続で勝ちがついたのは今季チーム初。武田にとっても待望の1勝だったが、内容が伴っていないこともあり反省の言葉を並べた。
「先発として長いイニングを投げることができなかったのは申し訳ない。セットポジションになってからバランスが悪く、すごく不安定な投球になってしまった。先制点を与えてしまい粘ることができなかったのが悔しい。もっといい投球ができるように、しっかりと修正します」
エース千賀の離脱で先発ローテのやりくりは苦しい状況。その中でここまで未勝利の右腕が課題を残しながらも白星を挙げ、チームは単独首位に浮上した。