◇オリックス1-3ソフトバンク(30日・京セラドーム大阪)
今季初安打を含む3安打を放った中村晃が素直な胸の内を明かした。
2回無死一塁の第1打席で右前打。開幕13打席目で初めて快音を響かせると、4回先頭では7球目を左前打、6回は1死から8球粘った末に四球、8回2死では初球を中前に運ぶなど、場面に応じて持ち味を存分に発揮し、全打席で出塁した。
過去2年は病気や故障に苦しみ、開幕スタメンに名を連ねたのは3年ぶり。状態は万全だったが、開幕カードでは1四球があっただけで11打数0安打と結果を出せずにいた。
「まず1本打つことができて、ホッとしたというのが素直な気持ち」と胸をなでおろし、安打が1本もなかった開幕カードの心境も踏まえ「打撃の調子自体は悪くなかったので気持ちの部分で焦りがなかったわけではない。1本出たことでリラックスして打席に入ることができて、結果的に3安打することができたと思う」と話した。
同じく開幕カードで無安打だった松田も含め、これで開幕から出場しているスタメン全員に安打が出てチームは4連勝。勝負強さを武器にクリーンアップの一角、5番を任されている選手会長は「明日からも勝ちにつながる打撃をしていきたい」と誓った。