◇オリックス1-3ソフトバンク(30日・京セラドーム大阪)
7年目で初めて開幕ローテ入りした笠谷が6回1失点で今季初勝利を挙げた。
チームが開幕3連勝という最高の流れの中で迎えた今季初登板。「自分にとっての開幕ゲームだったので緊張した」としながらも、野手の声かけで気持ちを落ち着かせると初回は11球で三者凡退と抜群のスタートを切った。
雲行きが怪しくなったのは2回だ。2点の援護をもらった後のマウンドで、先頭のジョーンズにアーチを許しなお1死一、三塁のピンチを背負った。流れを渡しかねないこの場面で頓宮をナックルカーブ、紅林をチェンジアップでいずれも空振り三振。ズルズル崩れることなく成長した姿を見せつけると、3回以降は1安打の安定感でリリーフ陣にバトンを託した。
オープン戦で結果を出して開幕ローテをつかんだとはいえ、ファームでは出遅れたエース千賀の1軍昇格が秒読みとなり、東浜、新外国人のマルティネスら実績のある先発陣も控える。勝っても油断のできない立場にいる左腕は「拓也(甲斐)さんのリードにも助けられ、ランナーを出しながらだったが粘ることができたので良かった。次の登板に向けて、勝負球の精度などコントロールの部分を修正していきたい」と気を引き締めた。