◆パ・リーグ ソフトバンク―ロッテ(26日・ペイペイドーム)
9年ぶりに古巣のユニホームを着て公式戦を迎えた新任の小久保ヘッドコーチが開幕にあたっての心境を語った。
気持ちの高ぶりについて問われると「選手ではないし、自分が打席に立つわけではないので」と強調。ヘッドコーチとして「いかに選手が働きやすい環境を整えるのが仕事なので、選手時代とは準備の仕方が全然違う。書類を見ることが多いですね」と話した。
キャンプ、練習試合、オープン戦と続いた2か月を過ごし、開幕メンバーが固まった。栗原、上林が最後まで争った右翼には栗原の起用を決断し、25日に公示された開幕時出場選手登録メンバーの中に上林の名前はなかった。その理由について「監督も言われたように、やっぱり守備固めしかない。われわれが栗原でいくと決めたので」とした上で、今後の上林の巻き返しを期待する。
「下で打席に多く立って、(オープン戦)前半はせっかくいい姿があったので、あれをもっと確率よくして、ファームの方から上林を使わんでどうするんですかっていうくらいやってこいっていう話です。どの選手もそうですけど、一番つらいしんどい時期を一緒にやっててファームに行けっていうのが一番つらい仕事だけど、それが仕事」
上林との争いに勝った栗原、さらには周東もオープン戦の打率は1割台。それでも小久保ヘッドは「割り切って」とリセットして臨むことを求める。
「(オープン戦で)絶好調の人はいなかったけど、悪い人は逆にリセットできる。僕も現役時代そうだったが、まったく別もの。いいスタートを切れればあのオープン戦なんだったんだということになる」
開幕戦の打順は打撃コーチを含めて話し合い、小久保ヘッドが工藤監督に出した案を元に決められた。今後も打順選考は同様の形になる見込みという。