ソフトバンクは11日、球団公式サイトで「『東日本大震災から10年』にあたって」と題した工藤公康監督、仙台育英高出身の上林誠知外野手、選手会長の中村晃外野手による動画メッセージを公開した。
監督就任前から現在まで、野球教室や球場・グラウンド整備などの復興支援活動を継続して行なっている工藤公康監督の特別ロングインタビューも掲載している。
震災当日は47歳。現役ながら所属チームがない状態で、横浜市内の自宅でトレーニング中に「電信柱が本当に折れるんじゃないかっていうぐらい」の揺れに驚いたこと、震災から3カ月後に宮城・石巻で野球教室をできることになったが「本当に体が震えるほど」の状況だったこと、いつも通りの野球教室では笑顔になってもらえないため工夫して参加者に喜んだもらった記憶などがつづられている。
当時リハビリ中だった工藤監督はこの年、肩の故障が癒えず所属チームがないまま引退。痛みをこらえてボールを投げたあの日を思い浮かべ「こんな形で肩を壊して引退できるなんて、僕は野球選手としては本当に幸せ」「最後に子どもたちと『真剣勝負』ができたことがなによりうれしかった」などと振り返っている。
工藤監督のインタビュー全文は球団公式サイトで読むことができる。