レギュラー奪回に燃える上林誠知外野手(25)が開幕スタメンへ突き進んでいる。キャンプ中の紅白戦から3日のオープン戦まで実戦10試合連続安打。ハイレベルな外野争いの中で、攻守で一歩抜け出したムードを漂わせている。2017、18年と規定打席をクリアしながらここ2年は故障、不振で低迷。背水の立場から巻き返しを期す背番号51をTNC「ももスポ」MCの吉川貴司が直撃した。(2月26日取材)
吉川 このキャンプ、いかがでしたか?
上林 テーマとして自分が決めたことをずっと継続してやることができました。ここまで早く感じたし、充実していた かなと思います。
吉川 特に力を入れて取り組んできたことは?
上林 小久保さん(ヘッドコーチ)が来られてから(1日)1000スイングということで、まずは数多く、強く振るということを。自分のテーマとしては練習では逆方向に強く、軸をずらさないように、肩を入れすぎないようにという部分をテーマにしてやっていました。
吉川 実際に1日1000スイングして変わってきたことは。
上林 まだシーズンに入っていないので実感というのはないです。高校の時も冬の練習で1000スイングとかやっていたので、シーズン中にそういうのは感じてくると思う。この時期にたくさん振ってよかったなと思えるような年にしたいですね。
吉川 小久保ヘッドから「ここをこうしろ」みたいな具体的なアドバイスはありましたか?
上林 小久保さんからは左足の使い方を言われたんです。最初はその(軸)足をしっかり回すようにということだけは言われたんですけど、その後に、しっかり内側を使って回すようにというように言われたので、そこを意識してやっていました。
吉川 コーチが3人がかりでアドバイスされているときもあったようですが。
上林 アドバイスというより、小久保さんが自分に言ったことを3人で共有している感じでした。
吉川 実際、どうですか? 3人のコーチから見てもらって。
上林 皆さん自分何とかしたいと思ってくださっている。そろそろその期待に応えないと怒られそうなんで(笑)。
吉川 そんなことないと思いますよ。いままでの思いもありますからね。今はどんな思いでそういう練習に励んでいますか?
上林 (仙台育英)高校の(当時の)監督に毎年あいさつに行くんですけど、人に心配かけちゃいけないよということは言われています。高校の時も言われた時があるんですけど、心配かけないような行動をしないといけません。
吉川 小久保ヘッドは厳しいですか?
上林 まだそんなに厳しさは感じていないです。
吉川 これから厳しくなる?
上林 試合をやっている中で、ベンチでのたたずまいというか雰囲気はあります。オーラがすごいなと思います。
吉川 上林選手の今シーズンに懸ける思い、そのあたりを強い言葉でもらえればと思いますが。
上林 自分がこの先どうなっていくかというのはイメージしながらやっています。いいイメージをしておけば自然とそういうふうになっていくと思うので、例えばオールスターに出る、シーズンオフに表彰式の上にいるとか、そういうことをイメージしながら、そういうイメージを持ちながらやりたいですね。
吉川 レギュラーへの思いというのも聞いてもいいですか。
上林 自分に期待してくださっている皆さんというのは多いと思いますし、ライトというフィールドは自分の聖域ですから。そこに他の人の足を踏み入れられないように、ライトは上林だと言われるようにやっていきたいと思います。
吉川 今シーズンの目標はどうでしょう。数字の面でもいいですし、自分の中でイメージしている目標をうかがってもいいですか?
上林 レギュラーの条件として、全試合出場というのはレギュラーじゃないと達成できないと思うので、また全試合に出てキャリアハイですね。一番いい年にしたいですね。
吉川 今シーズンは表情も柔らかくですよね。
上林 「3鷹く」をいっぱいもらえるように。(注=「1鷹く」「2鷹く」「3鷹く」のポイントはももスポ番組内の企画)
吉川 (笑)。
上林 「5鷹く」でもいいですけどね(笑)。
吉川 5ですか? 出すかもしれないですよ!
上林 出してください!
吉川 われわれの「鷹くポイント」、今はマックス3でやってますけど、どんどん増やしていきましょうか。
上林 5鷹く、ですよ。低くは出ないようにね。
吉川 そんな上林選手に「5鷹く」ポイント!
上林 2年間冬眠してたんで、春になりますから少しずつ目覚めて暴れていきたいと思います。
吉川 目覚めてますよ! 眠りから覚めた上林誠知! 期待しています!!
(TNC「ももスポ」2日オンエアより)