TNCが佐賀県警の対応について検証を続けている太宰府主婦暴行死事件で、佐賀県の公安委員会は、遺族が求めていた第三者による再調査を行わないことを決定しました。
▼佐賀県公安委員会 回答書
「(有識者による第三者委員会での調査を要望されていましたが、佐賀県警察の第三者的管理機関である県公安委員会が議論し回答することといたしました」
佐賀県の公安委員会は、遺族が求めていた佐賀県警の対応に関する第三者による再調査を行わないことを文書で通知しました。
主婦の高畑瑠美さん(当時36)が激しい暴行を受けて死亡したこの事件を巡っては、事件前に家族から10数回も相談を受けていた鳥栖警察署の対応が問題となり、佐賀県警は2020年7月の時点では対応の不備を認めていました。
▼佐賀県警幹部
「本人(A巡査)の指導と、相談・報告のあり方、諸々ひっくるめてしっかり対応できなかったということで、署としてお詫びをしながら説明させて頂いた」
ところがTNCがこの問題を報じると、佐賀県警はこの発言について「担当者個人の思いであり対応に問題はなかった」と主張を一転させました。
遺族は公安委員会の決定について、「身内の中だけで話し合い、問題を終わらせようとしている」と非難しています。