2021/02/24 20:00
【練習試合】ロッテ3-2ソフトバンク(24日・宮崎アイビースタジアム)
ソフトバンクのキャンプは総仕上げともいえる対外試合が始まりました。2年連続リーグ制覇、5年連続日本一を目指す王者の現状をTNCプロ野球解説者の池田親興氏がスタンドから解説します。
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今年の対外試合2試合目の相手はロッテ。過去2年連続で負け越していて、今年の開幕カードの相手でもあります。
先発した笠谷は初回に四球から失点、2回は本塁打を浴びるなど、3回を投げ2失点でした。課題が見えた内容でしたが、収穫もあったようです。1点を失った初回、なお1死三塁のピンチの場面。池田氏がカメラマンに「内野が前進守備を敷いているのを撮ってください」とリクエストします。
池田氏「1点取られてるのに内野は前進守備。外野フライでもう1点を取られても仕方ない、と。その中で笠谷がどう向かっていけるのか。外野フライで1点はいいから、バッターに向かっていきなさいという指示でもあるんです」
ここで笠谷は4番安田にボールが先行しながらもカーブで空振り三振。5番福田秀も空振り三振に仕留め、最少失点でしのぎました。
池田氏「カウントが悪い中でも立て直して抑えたのはポイントになりますね」
笠谷「今だからできることをやっていますし、これから実戦が入ってくる中でそれを試せたらいいなと思います」
池田さんが目を光らせているのプレー中だけではありません。イニング間のナインの姿にも注目します。「オープン戦ならではなんですが」と言ってカメラマンに撮影をリクエスト。ベンチの外で、試合に出ていない選手たちがずっと走ったり体を動かしたりしています。
池田氏「シーズン中はこういうことはしないんですよ。オープン戦とか、こういうキャンプ中の実戦の時だけ。まず、ベンチメンバーがシーズンの時よりも多いんですよね。選手たちはイニングの間に体を冷やさないように、イニング間にグラウンドに出てきて走って体を動かす。シーズンに入るとこういうことはできないんです。人数も少なくなってやらなければならないことが出てくるし、待っていても自分の出番を探らないといけないけど、今、選手たちは人数が多いので、この試合でどこで出てくるか分からない。だから、常に体を動かしています」
投手も内野も外野も、どのポジションも競争が激しいソフトバンク。結果を出すために「準備」をする姿からこのチームの意識の高さがうかがえます。
(TNC「ももスポ」24日オンエアより)
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