2021/02/22 19:10
ソフトバンクの和田毅投手が21日で40歳になった。工藤監督は同日、すでににシーズンでの登板日を通達したことを明言。本拠地ペイペイドームにロッテを迎える3月26日からの開幕カード3連戦が有力視され、これにより2005年にソフトバンクとなって以降で初となる40代での開幕ローテ入りが内定した。
2003年の入団で、ダイエー時代を知る最後の現役投手でもある和田は「まさか40歳の誕生日をキャンプで迎えられるとは。40代は僕しかいないので不思議な感じ」と若々しい笑顔を見せた。4月にサファテ、11月に高谷が40歳となるが、学年で言えば和田がチーム最年長。ソフトバンクで40歳になる年に在籍した選手は2015年の松中信彦(12月で42歳)以来、投手では06年の吉田修司(11月で40歳)以来だ。
今キャンプは初日から好調さが際立っている。ブルペンで精力的に投げ、今春初実戦だった19日の紅白戦では最速141キロをマークして2回0封。開幕投手の石川だけではなく和田にも早々と登板日を告げた工藤監督は「初め(初日)にブルペンに入ってパッと見た時からよかった。その感じをキープして、練習メニューもこなして、それでも崩さないでここまできている」と状態の良さを踏まえての内定だったことを示唆した。
リハビリ中の千賀、東浜が開幕時に不在の公算が高まり、40代にして和田の存在感はますます高まっている。日米通算150勝まであと7勝、日本のみでの150勝へはあと12勝。巨人での現役時代、41、42歳シーズンに2年連続2桁勝利を挙げた工藤監督も「40代でムチ打てというのもよくないと思うけど、彼のペースで投げられるように。1年間ローテを外れることないように。外れると、あいつの場合は気遣うところがあるのでね」と年齢に配慮しながらもパ・リーグの左腕で初となる40代2桁勝利へ後押しするつもりだ。
開幕まであと1か月余り。入団時からの目標の一つでもあった40代現役を実現した和田は「これから若い選手が40歳を迎えた時に『和田さんはこんな結果を残した』と指標になれるよう頑張りたい」と意気込んだ。
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