2021/02/13 21:40
ソフトバンクの明石健志内野手(35)が第4クール初日の13日、主力が練習するA組に合流した。
今キャンプは手術歴のある腰の状態などを考慮されB組でスタート。マイペースで調整してきたが、紅白戦が予定されている今クールに合わせて、右肩コンディション不良で同じくB組スタートだった周東とともに A組に呼ばれた。
明石は毎年秋に行われる体内年齢で30歳を過ぎても「18歳」と診断されており、昨秋も「18歳」だったという。身体能力の高さは誰もが知るところだが、本人は複雑なようだ。「腰の年齢が若返ってくれればいいんですけどね。腰は60歳くらいって言われるし」と苦笑いしながら長年苦められている腰痛の悩みを明かした。
1月で35歳になった明石は内外野を守れるユーティリティープレーヤーとしてベンチに控える貴重な存在。昨年は一塁を中心に二塁と右翼でも先発した。その明石について、9日に宮崎キャンプを取材した野球解説者で元ソフトバンクヘッドコーチの達川光男氏が、13日に出演したTNCテレビ西日本の番組「福岡ニュースファイルCUBE」の中で言及した。
「明石はね、こっそりサードのポジションを狙ってますよ。ずっと明石の行動を見てたら、サードの守備ずっとやってましたから」
すかさず野球解説者でスポーツコーナーMCの池田親興氏が「こっそりではないでしょうけど」とツッコミを入れたが、達川氏はひるまない。
「明石は頭賢いからね。マッチ(松田)が一番勝負できると思ってるんじゃないですか」
ソフトバンクの三塁は5月で38歳になる松田の後継者育成が急務。今年も松田のレギュラーを基本線とした上で、工藤監督は今キャンプから栗原にも練習させている。明石は工藤監督の就任後は内野では一、二塁がメインながら、かつては松田の故障離脱時などに三塁を守った経験もある。
明石は今年の目標を「試合に出ること」とした上で、守備位置については「キャッチャーでも出ますよ」と冗談めかす。「そこは僕が言うことでないし、監督、コーチにやってくれと言われたら」と求められる役割をこなすことを強調した。
プロ18年目。2004年に入団した「ダイエー最後の野手」が今年も”18歳”の体でチームを支える。
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